消費者金融でお金を借りていますが、ボーナスが予想したり多くもらえたので、少しでも繰り上げて返そうと思います。専用ATMなどにいけばいいんでしょうけど、昼間だと仕事からあるからそうそう出歩けないし。平日は仕事が大変で、帰ってくるのがいつも10時過ぎなんです。どうしたらいいんだろう、と途方にくれています。あ、家の近くにセブンイレブンがあるんですが、セブン銀行のATMから返済ってできるものなのですか？もしできるなら、夜中に返しにいけるからすごく助かります！（参考ページはこちら→ATMが使える便利な融資）
できます。大手なら対応していますので、安心しましょう
大手コンビニエンスストア・セブンイレブン。まだ進出していない県がいくつかありますが、たいていの県ではおなじみのコンビニエンスストアです。このセブンイレブンを運営するセブンアンドアイホールディングスは傘下に銀行を持っています。それがセブン銀行です。セブン銀行、といわれてなじみがない人でも、セブンイレブンの店内でATMでお金を下ろしている人を見たことがあるかもしれません。
そのATMからでも、消費者金融のサービスを利用できるのです。基本的には入金（返済）、出金（借入）をすることが可能となっています。利用できる会社には制限がありますが、大手の消費者金融会社ならたいてい利用することができるはずです。利用できる時間も会社によって決まっていますが、最大で24時間利用することができるのがうれしいところです。
（⇒やはり大手の融資は便利？）
と、いうことは、あらかじめセブン銀行のATMに対応している消費者金融会社に申し込みを行い、審査に通れば、必要なときにいつでも必要な金額だけお金を借りられることになります。基本的には自分の力で生活に必要なお金をまかなうのが社会人として当たり前です。しかし、急にお金が必要になるなど、自分の力だけではどうしようもない事態に遭遇することだってあります。
夜中にお金をどうしよう、と奔走する羽目になることだってないとはいえないでしょう。そうなった場合、一つでも多くお金を調達できる手段を持っていると、何かと安心です。セブンイレブン以外にも、コンビニのATMで返済や借入を行っている消費者金融はたくさんあります。自分の家の近くなど、よく行くコンビニがあれば、そこのATMで借入と返済ができるかどうか調べておくのも、賢いやり方かもしれません。
とはいえ、テレビでCMをやっているような大手の消費者金融会社では、「コンビニで扱えない」という会社が少数派といえるので、あまり気にしすぎることもないでしょう。
セブン銀行のカードローンは消費者金融と同じ
銀行系のカードローンというと、審査が厳しいと言われることが多いのが現状です。いろいろな情報を集めてみても、銀行は最も審査が厳しく、その代わりに金利が低いなどのメリットがあると書かれていることが多いのですが、これはすべての銀行に当てはまるわけではありません。審査の厳しい銀行もあるようですが、審査が甘いものが多くなってきているのが現状です。その理由は保証会社が関係しているからです。（参考ページはこちら→融資の審査基準はまばら）
銀行がカードローン事業を開始したときには、子会社や合弁会社などを作ってカードローンのサービスを提供していました。つまり、独自のノウハウを構築しようと模索していた時期だとも言えるでしょう。しかし、現在では独自のノウハウを構築せずにカードローンの事業を行っています。そのためには保証会社のぞんざいが欠かせないのです。
たとえば、セブン銀行の場合には、保証会社としてアコムを利用しています。アコムというと消費者金融大手のひとつで、日本では最も規模の大きいもののひとつだといえるでしょう。では、保証会社とはどのような役割を担っているのでしょうか。これを知るためには、まず信用力というものを知っておかなければなりません。
信用力とは、きちんと返済ができる可能性だと言い換えることができます。信用力が高い人とは、つまり借りたものはきちんと返済する人を意味します。信用力が低い人とは、借りたとしても返済できなくなる可能性が高い人を指します。大まかにはこのように理解しておけばよいでしょう。
銀行は個人向けの融資を昔から行っていました。それはたとえば住宅ローンや自動車ローンなどといった形で提供されていたのです。これらのローンは、どちらかというと信用力の高い人を対象としたローンだと考えられます。たとえば、非正規雇用の人が住宅ローンを組むのはなかなか難しい現状があるわけです。
正社員として働いていて、収入もそこそこある人なら信用力は高いといえるでしょう。このような人に対する融資は、銀行としてはもともと行っていましたし、得意な分野のひとつだと考えられます。信用力の低い人に対しては、銀行はあまり得意ではありません。信用力が低いと、貸し付けた資金が返済されなくなる恐れがあり、それを回収するノウハウやリスク管理を銀行はできないのです。
（⇒非正規雇用なら不利になる？）
消費者金融という業態が成立した背景には、銀行が信用力の低い人に対して貸し付けなかったという現状があります。つまり、隙間産業だったと考えられるのです。ここに目をつけて、信用力の低い人に対しても貸付を行ってきました。もちろんですが、信用力が低いわけですから返済されなくなることもあります。
返済されなくても経営が成り立つように努力を続けてきた結果、現在のように信用力の低い人に対してでも貸付ができるだけのノウハウを構築することができたのです。このノウハウは銀行にはありませんから、銀行としてはこれを利用したいというインセンティブが働きます。なぜなら、カードローン事業は儲かるからです。
銀行がカードローンのサービスを提供するときには、保証会社を利用します。これによって、銀行はノウハウがなくても融資ができるようになったのです。具体的には、アコムなどの消費者金融が債務保証をするわけです。
債務保証をすることによって、もしも銀行に返済がなされない場合には、保証会社が代わりに返済をします。こうすることによって、銀行としては信用力の低い人に対して貸付を行っても、返済されないリスクは小さくなるわけです。これならいくらでも貸し付けることができるようになったのです。
保証会社は、言い換えればリスクを引き受ける会社だとも言えるでしょう。リスクを引き受けるわけですが、そのリスクに見合った手数料を要求します。これが保証会社の収益となっています。このような関係がありますから、銀行側にとっても保証会社側にとってもメリットは大きいといえるでしょう。
現在の金融取引ではリスクの取引がもっとも大事なものと考えられています。それを考えれば、銀行がカードローンを提供しているといっても、実際のところは保証会社がそのサービスの中核を担っているといってもよいわけです。もっと言い換えれば、保証会社は銀行を窓口として利用してサービスを拡充させているともいえます。
ですから、たいていの銀行は何らかの形で保証会社を利用しているわけですが、セブン銀行の場合にはアコムが保証会社となっています。アコムとしては、独自にサービスを提供していて、それはそれで経営が成り立っていますが、債務保証の事業も行っています。
債務保証の事業を行うことによって、セブン銀行を通じてサービスを提供しているようなものですから、顧客の拡大につながっているともいえるでしょう。こうすることによって、アコムは事業の規模を拡大することができるわけです。
カードローンを利用したいという人は多くいるわけですから、セブン銀行としてもカードローンのサービスを提供することによって顧客を増やしたり、あるいは顧客サービスを充実させたりすることも期待できます。しかし、ノウハウがないために、債務保証という形でアコムを利用していると考えられるのです。
このように双方にとってのメリットがあるために、提携が成立していると考えられますが、アコム側にとってはもうひとつメリットがあります。アコムが独自にサービスを提供するよりも、銀行を窓口としてノウハウを提供したほうが、規模の拡大につながるのです。言ってみれば銀行はライバルなのですから競争して勝てばよいようにも考えられますが、競争するよりも利用したほうがメリットが大きいのです。
そのメリットにつながっているのが総量規制です。総量規制は貸し金行法の中で定められている規制のひとつで、年収を基準としてその３分の１までしか貸付ができないと定めています。ですから、貸し金行法は貸し金業者に対する法律なのですから、アコムが貸付をするときにはもちろん総量規制の範囲内でしか貸付ができません。いくら大きな金額を貸したくても、法律によって規制されているのです。
しかし、銀行は貸し金業者ではありませんから貸し金行法によって規制されることはなく、したがって総量規制も適用されないというのが現在の状態です。ですから、ある人がアコムから借り入れをするよりも、セブン銀行から借り入れをしたほうが、多くの資金を借りることができるケースが多いのです。
アコムは、直接的に貸付をしても、銀行を通して貸付をしたとしても、どちらでも利益を得られます。もちろんのことながら、貸付金額が大きいほうが、アコムは儲かるわけです。このようなことから、銀行に対して保証業務を行っていますし、それを拡大させてきています。
リスクについて考えれば、アコムがリスクを引き受けることになるのですから、当然のことながらアコムが審査を行います。ですから、実際には銀行の審査を消費者金融が行っている形になるのです。それを考えれば、審査にそれほど違いがないこともすぐに理解できるでしょう。銀行の審査が厳しいというのは、実はそれほど正しいことではありません。厳しいケースもありますが、そうではないこともあるのです。
審査についてはあまり違いはないのですが、総量規制の影響がありますから、たくさんのお金を借りようと思っているのなら銀行から借りるほうがよいです。ただ、審査は消費者金融が行っているわけですから、審査に通るかどうかについては厳しいわけでもありません。
しかしながら、借りることのできる金額については審査が影響しているという点に注意しなければならないでしょう。大きなお金を借りるためには、もちろん銀行で借りたほうがよいのですが、銀行だから必ずたくさん借りられるわけではなく、限度額は審査によって決まるという点にも注意しておかなければならないのです。
