提携ATMが消費者金融のカードローンを選ぶ際の決めてになるよとアドバイスをする人がいるのですが、その訳を教えて下さい。
ATM利用手数料はカードローン利用の際の固定的負担だからです
銀行をはじめて大手の消費者金融業者もカードローンの発売が普及してきました。私たち利用者にとって嬉しいのは利息制限法の適用です。この法律によって消費者金融のカードローンで適応される金利が銀行のカードローンの金利に迫った低さになってきたからです。カードローンの利用形態を工夫すれば取得し易いと言われる消費者金融のカードローンでも銀行に遜色ない利息支払でキャッシングを利用できるようになったのです。
このようなキャッシング・ローンの利用は、金融業者による状況の変化から影響を受けているだけではありません。過度な金利引き下げの競争はその他のサービスに予想外の効果を与えることにもなっています。これによってサービスの提供の濃淡が表れてきたと考えることもできます。ある種のサービスは安く提供され、別のサービスは有料化されるのです。
例えば、2013年以降、ATMの利用手数料が有料化しはじめました。利用手数料が有料である場合の手数料の例を見てみましょう。平日8:45?18:00で108円、それ以外の時間で216円。土・日・祝日は終日216円となっています。カードローンの利用で、この金額はとるに足りないわずかな負担だと考えることができるでしょうか。
ATMの利用手数料はローンの返済支払の際に清算されるなどの方法で利用者が負担することになります。言い換えれば、キャッシングを利用した人の支払うべき金額が利用手数料分カサが増えることになりますので、これは毎回の返済支払の際に支払われるべき利息の一部であるという見方もできるわけです。ということでこの利用手数料を支払利息だと考えてみれば、その元金7,300円、金利18.0%の30日分に相当します。
ATM利用手数料216円ということは、同じ考え方をすれば、14,600円に対する利息に相当します。この利用手数料はローンの支払残高が少なくなっても同じなので、最悪の場合、ローン残高が10000万円を割っても同じく14,600円に対する利息を支払わなければならないのと同じことになってしまいます。このように考えるとATM利用手数料の負担は決して小さいものとは言えないのです。
基本的にATM利用は金融機関の業務とは関わりないサービスだともいえます。つまり利用者はATMを利用しなくても金融機関の窓口へ出向けば利用することができます。ですからATM利用は確かに利用者の利益になるだけですから、利用者が負担することが原則に適った負担だと言うことができるでしょう。ですから利用者負担が当然のこととしてキャッシングの利用を理解しなければならないことになるのです。
その上で、キャッシングの利用を理解する必要があります。キャッシング利用に際して支払わなければならないのが利息ですが、この利息は制限法によって上限が定められており、どの金融業者であってもこの上限を超えて利息を回収することはできなくなっています。つまりどの金融業者も目一杯のディスカンウントを利息上で実施しているわけです。これによって各業者は互いにサービスの差別化を図ることができなくなっているのです。
しかし、ATMの利用手数料の負担を金融業者が受け持つことで、それは実質的に利息の割引に相当することになるということになります。実際、自社ATMネットワークを活用して利用手数料の無料化を提供している業者、提携を結ぶことで利用手数料を安く抑えようとしている業者も少なくありません。このため単に利率の違いでカードローンを選ぶことはできないのです。
消費者金融のキャッシングサービスと提携サービス
近年ではお金を借りるという行為も生活の中で自然に行うことができる時代になってきました。かつての日本社会では借金を行う場合には目的を明らかにして銀行などで融資を受けるか、あるいは親族に頭を下げて信用で借りるかするしか方法がありませんでした。これらの方法のいずれにしても簡単に事を済ませることは基本的に難しく、時間のかかる手続きを必要とする行為であったという歴史があります。この様な仕組みは近代社会になるまで長く続いていました。
(⇒今も銀行から借りるのは難しい?)
またお金を借りるという行為に対しては相応の信用が必要になるものです。銀行などの金融機関からの借り入れの場合には法的に拘束力を持つ連帯保証人の契約が必要であることもありますし、万が一返済が出来なかった場合の補償となる担保となる土地や建物を指定する必要があるケースもあるのです。この様な方法で信用を得る、つまり借りたお金を返す能力があると証明する必要があるのです。それを保証する要素としては借入者個人の年収が基本的な要素になりますが、保有している資産なども判断材料になります。
これが親族など個人からの借入の場合には、正に信用が物を言うことになるでしょう。親族の場合には担保や連帯保証人というわけにはいきませんので、正に自分の信用が試されることになります。何に使うためのお金であるのか、借りたお金をどのように返済するつもりなのかを明確にして、それを了解してもらうしかお金を借りる方法は無いというのが基本的な流れとなります。この様な手続きは簡単なものではありませんし、親族家族であっても連帯保証人を引き受けてくれる人の方が稀です。これは借りた本人と同等の責任を負うということを意味しますので、親族であってもリターンが少なくハイリスクでしかないというのが一般的な考え方です。
しかし近年ではこの様な面倒な手続きを経ることなく金融機関から簡単な手続きでお金を借りるということができるようになっています。具体的なサービス名としてはキャッシングというサービスがその様なニーズを満たす金融商品として人気を集めています。キャッシングにも色々な種類がありますが、フリーローンやカードローンなどは借りたお金の使い道についても事業資金以外であれば用途は問わないというのが基本的なスタイルになっています。そのため非常に利用しやすいサービスであると言えます。この内カードローンは、契約をしている金融機関のATMだけではなく、金融機関が提携しているコンビニエンスストアなどのATMでも利用できるため非常に利便性が高いということがメリットになっています。
この様なカードローンには使用上のメリットも多いのですが、それ以上に契約上のメリットも多くあります。このカードローンの契約が成立すれば、後は必要なタイミングで借り入れ上限額までの金額をいつでも自由に借りることができる点にあります。又契約をするに当たって従来型の様な借入とは違い、面倒な手続きが必要ないというのが非常に大きなメリットになるのです。特に保証人を自ら探す必要が無いという点は非常に大きなメリットになります。
この様な保証人を必要としない契約というのは、主なキャッシング契約の一種であるカードローンを提供している金融機関であれば銀行であっても消費者金融であっても同じになっています。その仕組みとしては金融機関が指定する保証会社と呼ばれる第三者機関が個人に変わって借入希望者の保証人の役目を勤めることになります。この様な仕組みを前提としているのが現代におけるカードローンなどの契約の中身になります。そのため金融機関側からの条件の中には、金融機関が指定する保証会社の保証を受けられることと言う条件が付くことになるケースが殆どになります。(参考ページはこちら→融資審査の形)
この様な条件を満たしている場合に限り、キャッシングの契約を結ぶことが可能です。これらの契約のためには銀行側の審査もありますが、保証会社が保証をすることができるかという根本的な部分が問題になります。ここで言う保証会社の審査というものは比較的短時間で終わります。一般的にカードローンなどのキャッシングサービスの借入上限額というのは少ないものです。もしも契約している金融機関が消費者金融であれば総量規制と呼ばれる法律に基づき年収の3分の1までの金額しか契約することはできませんので、年収の証明をする際に契約が可能かどうかが判断されることになります。
しかし年収額が規定の金額を満たしていたとしても、これまでの借入履歴などを参考にして信用情報に傷が付いている様なことがあれば返済能力に疑いがあるということで保証を行うことができないという判断になる場合があります。この様なケースにおいては何らかの事情で借入金の返済不履行があった場合があります。具体的にはクレジットカードの医療料金が支払い日に支払われなかった等のことが原因となり得ます。
他にも携帯料金の支払い遅延も原因になる可能性があります。ケータイ電話端末を購入する場合に端末料金が実質無料というケースがありますが、その様なケースにおいては端末料金の返済を最低でも24カ月続けることが前提になっているケースが少なくありません。この様な契約の場合、そこに存在しているのは分割払いの契約です。そこではローン契約が組まれているとみなされますので、端末を無断で売却してしまったりなどした場合には不払いの記録が残ることになるケースもあるのです。
その様なトラブルにさえ注意しておけばキャッシングサービスというのは非常に便利な仕組みです。現代社会においては急にお金が必要になるということが珍しくありません。しかし例え急にその様な日が来たとしても、優れた金融サービスがあればそれほど困ることにはならないと言うことができるでしょう。その様な一時的な危機を回避するためにはキャッシングは非常に有効な手段ですのでいつでも活用できるようにしておくのは良い話です。
一般的にはこの様なキャッシングサービスを利用しているというのはあまり人に知られたくないというのが普通の感覚であると言えるでしょう。銀行であればまだ言いわけも出来ますが、もしもそれが消費者金融であればほとんど説明もできません。カードローンの場合には専用のローンカードを利用して借り入れや返済を行うことになりますのでどうしても金融機関のATMを利用しなければならない場面は多いのです。
その様な問題の解決のため、最近ではコンビニATMなどとの提携により消費者金融のカードローンの業務代行をコンビニでも行えるようになりました。現在のコンビニATMは不特定多数の金融機関のあらゆるサービスを利用できる総合端末となりました。そのため使用していても気になる人というのはいないのが普通です。この様な利便性の向上により、問題は急速に改善されることになりました。
この様なコンビニATMとの提携はカモフラージュの機能の他にきわめて大きな意味も持つようになりました。都市銀行であれ地方銀行であれ、一般的には自社のATMを設置しているのは一定のエリア内であるという特徴がありました。しかしコンビニATMとの提携により全国規模のコンビニチェーンと同じエリアを対象エリアにすることができるようになったのです。このことは営業エリアが広い消費者金融や、そもそも自社の設備を持っていないインターネット専業銀行にとって最適な選択肢となりました。このようなシステムの利用を推進することで少ない労力で営業エリアを広くすることに成功したのです。
新しい金融サービスであるキャッシングサービスはこの様にして発展を続けており、今後も新しい仕組みの開発で発展が続いていくと考えられています。従来難しかった借り入れという手続きをシンプルなものにし、より利用しやすいサービスに変化させていくのもサービスの提携という行動の結果得られるものなのです。