みなさんは消費者金融というサービスを利用された経験はございますでしょうか。おそらく経験がないという方が大多数であると思われます。ではその範囲を借金をしたことがあるかどうかに広げてみるといかがでしょうか。もしかしたら銀行などでローンを組んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんので、少し多くの方が該当するのではないでしょうか。また、友人やご両親からお金を借りた経験のある方もいらっしゃることでしょうし、意外に金銭の貸し借りの経験が一切ない方というのは少ないと考えられます。

基本的に消費者金融というサービスは、銀行のローンの性質とは大きく異なります。通常銀行で貸し出されるお金というものは、使途の決まっていることがほとんどです。たとえば住宅ローンであれば新しい新築住宅や中古住宅を購入するときに数千万単位のお金を借りて、長期間かけて返済するものを指しますし、マイカーローンなどの商品に関して言えば新車、中古車問わず車の購入の際に数十万から数百万程度のお金を借りるものです。たいていの場合、それらはローンの審査が通って個人の口座に振り込まれた後、すぐに全額出て行ってしまう資金なのです。ですから、日常の買い物に使いたいから現金がほしいなどという場合にはこのローン商品は全く不向きということが言えるのです。

しかしその点、消費者金融は使途の決まっていない資金を借りることができるのが最大の特徴です。また、もう一つ特徴をあげるとするのであれば、少額の融資を行うことが可能という点でしょうか。つまり、日常生活を送るうえで今月は少しお金を使いすぎてしまって、現金がなくなってしまった、という場合に利用して、次の給料日までの急場をしのぐような使い方ができる融資商品ということが言えるでしょう。

それらの消費者金融機関を利用する際には、みなさんはどのような選び方をされますでしょうか。おそらく、いまの世の中であればインターネットを使って情報収集を行う方がほとんどではないかと思われます。このインターネットというもの、情報通信の分野における近年の進化は目覚ましく、以前であれば本当に文字を伝える程度しかできなかったパソコン通信が、わずか十数年の間に通信速度は何十倍、何百倍の速度になり、その伝達するツールも進化し、今までは紙で行うしか方法のなかった各種の申し込みに関してもすべてインターネット上で行うことができるようになっているのです、消費者金融に関しても全く同様のことが言え、申し込みに関してはインターネット上で行うことが出来るようになっています。みなさまがたは広島にお住まいだと思いますが、それでも全国の消費者金融に自宅に居ながらにして申し込みができてしまう時代になっているのです。

もし申し込みを行う際には、その使い勝手の良さを考えなければなりません。仮に申し込みはインターネット上で行うことができたとしても、その返済についてはどうでしょうか。それもインターネット上のネットバンキングなどによってできる消費者金融も数多くあるはずなのですが、ネットバンクの口座を持っていなければそれも使うことができません。その場合は、街中のATMで返済を行うことになるでしょう。

しかしながら、そのATMの設置台数も各社ばらつきがあります。もし申し込んだ消費者金融の返済ができるATMが広島になかったのであれば、わざわざ返済するためだけに他県までいかなければならない可能性も出てきてしまうのです。大手の消費者金融であれば、おそらく全国にネットワークを持っていますのでさほど苦労することはないのではないかと思われるのですが、中小の消費者金融を利用した場合にはそのあたりも少し気にかけてみないとならないかもしれません。また、大手であったとしても、大都市にしか返済できる場所がないことも考えられますので、申し込みを行う前に一度返済可能な場所については確認を済ませておくとよいと言えるでしょう。

それらの返済が比較的容易な消費者金融機関をピックアップしたら、次はサービス内容の比較です。一口に消費者金融といっても、そのサービス内容は若干各社によって違います。最近のはやりでは、即日融資が可能なほどスピーディーな審査が行われる会社であったり、借り入れを行ってから1週間以内であれば、利息が付かないようになっていたり、その無利息期間が何度でも使える仕組みになっていたりと、各社ともにそれぞれの色を出そうと企業努力をしています。

もともと、金融機関というものはモノづくりをしているところではありませんので、商品やサービス内容には差がほとんどありません。住宅ローンなどもどこの銀行でも取り扱っているものですし、差があるとしたら金利差や、繰り上げ返済の利便性くらいといっても過言ではないでしょう。ですが、この消費者金融の業界というのは少額融資で、小回りの利く融資として利用されることが多いだけに、その便利さをより追及するためにさまざまな方法で各社の差をつけようとしているのです。ですから、返済が容易であることがわかったら次はそのサービス内容でどこの消費者金融を利用するかを決めていきましょう。

そこまで来たら、次はとうとう申し込みです。申し込みはたいていの会社であればインターネット経由で行うことができるということは先ほどお話しました。その申し込みを行うと、各社の審査部門にそのデータは送信され、すぐに審査に入ります。審査でみられる項目というものは、たいていの場合年収、勤務先、勤続年数などが主になりますので、間違ってもウソの情報を入力しないように気を付けてください。後から責任問題に発展することにもなりかねませんので、くれぐれも注意しましょう。

審査と言っても消費者金融の場合は借入金額も少額なはずですので、そこまで大がかりなものではありません。数千万単位の融資を行う住宅ローンなどの場合は、1週間以上審査にかかることもある大変なものなのですが、消費者金融の場合は先ほど即日融資も可能な会社があるということもお話ししたくらいですので、大変スピーディーに回答が出てきます。その結果は各金融機関の皆さんへの貸し出し可能額をあらわしていますので、もし希望の金額に満たなかった場合でもそれはすぐに覆すことはできません。

また、もし審査の結果が否決となってしまった場合でも、その理由については一切聞くことはできませんので、その場合はもはやあきらめるしかありません。別の会社に再度申し込みをすることももちろんできるのですが、仮にみなさんが個人整理、民事再生、自己破産などの債務整理の手続きを行っていたとしたら、その情報が金融機関の審査に使われる個人信用情報に一定期間掲載されますので、おそらくどこの金融機関に融資を申し込んでも否決となってかえってきてしまうことでしょう。余談ですが、その際は融資はおろか、クレジットカードも作成することができません。クレジットカードもまた、掛け払いのシステムなので短期的に見ればお金を借りているようなものということができます。信用度がなく、利用金額の支払いができなくなってしまう可能性のある人にそのシステムを利用させることはできないのです。

無事審査が通れば、晴れて自分の口座に資金が振り込まれることになります。あとはそれをどのように使用しても皆さんの自由なわけですが、くれぐれも返済義務だけは忘れないようにしてください。当たり前のことなのですが、それができない方がたくさんいるので、債務整理を行う人が後を絶たないのです。お金のトラブルは大きな問題に発展し、みなさんの将来を暗いものにしてしまいます。借金をしたらできるだけ早く返済を終えるように心がけ、もしまた必要な時が来たら再度利用する、というルールなどを作って必ず返済だけは滞らないように気を付けてください。