よく、銀行じゃない金融会社のことを「ノンバンク」といいますよね。そうはいっても、消費者金融の中には銀行がバックについている会社がたくさんあると聞きました。実際、そのあたりはどうなのでしょうか?また、銀行がバックについているとなんだかいいことがあるんですか?そのあたりについて教えてください。
経営がしっかりしています
銀行のことを「バンク」というのに対し、消費者金融など銀行でない金融機関のことを「ノンバンク」といいます。とはいえ、日本では「ノンバンク」というと消費者金融のことを指す言葉として定着しているのが実際のところです。具体的に名前を出すことは避けますが、日本には「3大メガバンク」といわれる銀行グループがあります。コーポレートカラーが青、緑、赤、といわれれば、たいていの人はなんとなく想像がつくでしょう。
また、三大メガバングではありませんが、銀行の中に有名コーヒーチェーンを出店させたりなどの戦略をとっている銀行が親会社となっている消費者金融もあります。これらの銀行はは、経営不振に陥った消費者金融を買い取ったり、資本参加したりするなどして消費者金融事業にも手を出すようになってきたのです。では、こういう銀行がバックについている消費者金融を利用することにはどんなメリットがあるのでしょうか?
まず、「経営がしっかりしていること」があげられます。銀行が親会社になっているだけあって、経営がとてつもなく不健全、ということにはなりにくいです。親会社である銀行に何かあったときはその限りではありませんが、親会社に何かあるおほどのことがあれば、どこの消費者金融でもダメ、というのが現実的な話。普通にしていれば経営は安泰といっていいでしょう。(参考ページはこちら→今の金融業者の姿について)
もちろん、消費者金融が守らなくてはいけない法律の代表格である「貸金業法」も遵守しています。なので、法律に外れた不当な扱いを受けることはゼロに等しいといってもかまいません。また、「便利であること」もあげることができます。消費者金融から借入したり、返済をおこなぅたりするときは、従前は専用のATMを使わなければいけないなど、いまいち便利さには欠ける扱いがほとんどでした。
しかし、銀行の傘下になったことにより、親会社である銀行のATMから借入や返済を行うことができるようになったのです。これなら「消費者金融のATMに行くところを見られたくない」という人でも安心して利用できるでしょう。銀行傘下の消費者金融には、以上のようなメリットがあるのです。
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キャッシングは非常に便利なものです。昔は対面でしかできなかった融資も今はインターネットから気軽に申し込むことができます。インターネットでしたら本人確認書類や収入証明をEメールを通じて提出することができるため、即日融資をしてもらうこともできます。ただし即日融資をしてもらう時には銀行の営業時間内に手続きを終えている必要があります。各会社によって多少時間は違いますが、午後2時30分頃から2時50分頃までに手続きを終えていなければいけないことが多いです。
本人確認書類とは運転免許証のことですが、取得していない方であれば健康保険証やパスポートなどでも有効です。外国人の方であれば外国人登録証明書を準備しておくと良いです。これらはコピーをして提出します。Eメールやアプリでの提出であればわかりやすいように写真に撮ればOKです。収入証明は一定金額以上の高額な融資を受ける時に提出しなくてはいけないものです。また自営業者や法人の方が利用する時にも提出を求められることがあります。収入証明は給与明細書か確定申告書の写し、源泉徴収票などが有効となっています。印鑑も忘れずに持っていきましょう。
キャッシングを申し込んだ後にある壁は審査です。審査では必ず信用情報機関をチェックされることになります。信用情報機関とは金融に関する個人個人の情報が記録されているところで、例えば他社でキャッシングをして返済が遅れていたり滞納していたりするとここに記録がしばらく残ってしまいます。また債務整理をした時にも情報は載せられてしまいますので注意が必要です。債務整理をした場合はキャッシングは5年間は利用できません。このような金融事故が信用情報機関に載せられていると利用者として問題ありだと考えられ、審査には通らない可能性が高いです。返済はきちんと毎回期日までにするようにしましょう。
審査をして問題がなかった場合、勤務先へと在籍確認の電話がかかってきます。この在籍確認の電話は会社名ではなく、担当者の個人の名前でかかってきますから会社にキャッシングの利用がバレてしまうということはありません。また確認の電話だけですからそれほど長電話になることもありませんので大丈夫です。
もしどうしても電話確認の電話をしてほしくないという方は消費者金融会社のSMBCモビットでしたら、WEB完結申込をすることによって電話連絡なしなので利用してみると良いでしょう。同じく銀行系消費者金融会社にはプロミスやアコムなどがあります。
銀行系消費者金融会社と銀行での融資は違うものです。銀行系と名前がついているものは確かに銀行の系列ではありますが、銀行そのものではないので総量規制が関わってきます。総量規制とは年収の3分の1までしか融資を受けることができないという決まりのことをいいます。消費者金融会社の場合、いくら銀行系であっても総量規制の影響を受けることになります。しかし審査についてはかなりスピーディーで、最短30分で結果が出ます。一方、銀行の場合は豊富な資金のおかげで金利がかなり低めに設定されているのが特徴です。しかし消費者金融会社に比べると審査には慎重になりますので結果が出るまで2、3日かかってしまうことも珍しくありません。
そして銀行系消費者金融会社で融資を受けるメリットはやはり銀行系列ということで経営面では安定していることがあげられます。銀行そのものではありませんが、それでも銀行系列ではない他の消費者金融会社よりは資金調達はしやすい状況にあります。利用する側としても知っている銀行の系列ということであれば安心感はとてもあります。
それでは審査に通りにくい人はなぜそうなってしまうのかということを知っておくのも良いでしょう。年収は同じなのに一方は審査に通り、一方は審査に落ちてしまう、そういうこともあります。理由として審査の基準が年収だけではないというのがあります。審査では収入つまり返済能力があるかだけではなく、身元保証や利益性も総合して判断されます。身元保証とは持ち家があるかないか、家族は同居しているか、居住年数は長いか、固定電話があるか、勤務年数は長いかなどです。返済能力とは収入はもちろんですが、他社での返済実績があるかないか、持ち家などの資産を持っているか、家族は同居しているかなどです。身元保証とかぶるところもありますが、これらは実際に審査の際に確認されることが多いです。また返済に関しては短期で返済する人よりも長期間かけて返済する人が望ましいと考えられています。長期間返済にかければそれだけ利息が入ってくることになるからです。これが利益性になります。
そして絶対にやってはいけないのが虚偽の申告をすることです。もししてしまったら確実に審査には通りませんし、二度と融資を受けられなくなる可能性まで出てきます。年収が低めだとしても決して嘘をついてはいけません。そして融資希望金額も極端に高額な金額を書くのはやめておきましょう。高額融資希望になるとそれだけ慎重な審査になります。チェックする目も当然厳しくなりますので、審査に通ること自体が難しくなってしまいます。ですから融資希望金額については本当に必要としている金額のみを書くようにするといいです。そして注意すべきなのは総量規制の枠を越えない金額にしておくということです。年収の3分の1ですから、年収が150万円の人であれば融資は最高でも50万円までとなります。これを超える金額を希望すると審査に落ちてしまう可能性も高くなります。
他にも気をつけたほうがいいことがあります。それは一度にいくつもの会社へ融資希望の申込をしないということです。一度に多社に申込するとそれだけお金に困っているのではと疑われてしまいますし、他社で融資を受けた場合には信用情報機関にしっかりとその記録が残されてしまうからです。なかなか審査結果が出ないからと焦って結果が出る前に他社へ申込しないようにしましょう。また電話などで審査を受けた時に借入をしたい理由を聞かれることがあります。そういう時には例え事実だとしてもギャンブルや生活費としてという理由は言わないようにするのがポイントです。ギャンブルは計画性がない借入れになりますので敬遠されますし、生活費の場合は生活できないほどお金に困っていると考えられるからです。融資はあくまで返済することが前提ですから余裕がなさ過ぎると判断されてしまうと審査には通らないのです。
基本的には消費者金融会社の融資の使途は自由となっていますので、無難な回答としては旅行や家具の購入などにしておくと良いです。そして消費者金融会社のほうから電話連絡が入った場合には雑な反応を返さないように気をつけるようにしましょう。そういう対応の仕方についても意外とチェックされているものなのです。ことさら丁寧にする必要もありませんが、あくまで常識の範囲内の対応を心がければ大丈夫です。あくまで消費者金融会社とは信頼関係に基づいて融資をしてもらうものだと考えておくといいです。あまりに悪い印象を与えてしまうと信用できない人物だと判断されてしまいます。
またよく質問などにあがるのが無職では絶対に借りられないのかということです。融資は安定した収入がある人を対象としています。当然無職では返済にあてられる収入が見込めませんので審査以前に申込の時点で断られてしまいます。無職の方は正社員ではなくともアルバイトやパートなどの収入を得られる仕事を得てから申込むのがいいです。ただし消費者金融会社によっては無職の方でも融資を行っているところもありますので探してみても良いです。しかし返済が待っているということは忘れてはいけません。キャッシングは便利なものでいざという時には頼りになります。ですが、借りるのは自分の生活を貧窮させない金額までにしておきましょう。