銀行がやってる消費者金融ってたくさんありますが、どのくらい種類があるのでしょうか。1つの銀行でも名前の違うローンとか、消費者金融のページに行くものもあり、なぜこんなに種類があるのか分かりません。
(⇒何故銀行系消費者金融は増えたのか)
銀行の数だけ種類があります
銀行が扱うのはカードローンですね。キャッシングサービスにも参入してきていますが、消費者金融として看板を掲げているところは、独立した会社であったり、銀行と業務提携をしていたり、銀行グループの子会社であったりします。
一つの銀行でもローンの種類があるのは、目的別に契約内容が異なるからです。銀行の融資で代表的なものと言えば、住宅ローンですよね。住宅ローンは数千万円の高額融資を、数十年かけて返済していく超長期型ローンです。貸す方も借りる方も、かなり慎重にならざるを得ません。
返済期間は、短い人では10年~20年、長い人になると二世代に渡って返済していく50年ローンなどもあります。途中でやっぱり返せませんでした、ということにならないよう、年収と支出のバランス、返済計画を銀行と利用者がじっくり話し合って決めていくことになります。
その次に高額融資は、ビジネスローンやマイカーローン、ブライダルローンですね。ビジネスローンは会社の規模や運用目的によって額は変動しますが、自動車も結婚式も、最低でも数十万円~数百万円かかります。販売会社のローンもありますが、銀行で先に借りた方が、金利が安くて済みます。また、銀行によっては細かな目的別ローンもあります。いずれも生活費以外の使用目的が明確である場合に限っています。
そしてフリーローンです。これは事業性資金以外なら、何にでも使っていいというローンです。消費者金融も、同じスタイルで融資しています。消費者金融の名前がある、サイトに行くようにしてあるのは、フリーローン事業を業務提携しているか、消費者金融自体が銀行グループの子会社、ローンブランド名であるからです。
完全に独立した消費者金融というのは、実は少なく、大手であっても銀行と業務提携をして、生き残りを図っています。銀行も個人向け融資のノウハウを使え、消費者金融も資金繰りと業務を回してもらえるという、相互扶助関係でもあるのです。
よって、銀行の数だけローンの種類がある、と言っても過言ではありません。ちなみに、あるデータによれば、貸金業登録をしている消費者金融は、中小規模のところも合わせると、およそ300件以上あります。銀行も含めて、自分のニーズに合ったところを探せるだけの数はありますね。
銀行系の消費者金融種類はどんなものがあるの
カードローンは、様々な大手銀行や地方銀行、インターネット銀行などの金融機関、子会社の消費者金融、独自の消費者金融の商品で、それぞれ銀行カードローン、銀行系カードローン、消費者金融系カードローンと呼ばれています。(参考ページはこちら→金融業者にはたくさん種類がある)
カードローンは、カードが発行されてローン専用だったり、銀行預金口座と兼用しているカードがありATMでお金の借入や返済が出来るようになっています。他にも、クレジットカード会社が発行しているカードローンもあります。また、カードローンのを提供している金融会社は大きく分けて、銀行と貸金業者があります。
銀行は、銀行法という法律で管理されている会社で、貸金業者は貸金業法と法律で管理されています。貸金業法で管理されている消費者金融では、総量規制の制限がありますが、銀行法で管理されている銀行は規制はありません。現在は、多くの消費者金融が銀行グループの傘下として営業を行っていて会社自体には管理されている法律に違いはありますが、企業としては銀行と同じグループとして経営されていて大きな違いはなくなってきています。(参考ページはこちら→銀行と消費者金融は近い存在?)
貸金業法が出来てからは、消費者金融各社は方針を変更して、それと同じく銀行でも新たな収益として自らカードローン業界に進出を行い、規制が少ない銀行としてのメリット活用させて収益を得る方針になってきています。また、貸金業者は更に二つに分かれていて消費者金融と信販会社になっています。
よく銀行ローンと銀行系ローンとありますが、取り扱っている商品に違いがあります。銀行ローンには、資金用途別ローンが主になっています。住宅ローンや車ローン、教育ローンなど目的によって分類されていて、金利も低めになっているので利用者も多いです。ただ、その分審査も厳しくなっていて、勤続年数など対象になる方も限られています。審査の時間も長くかかり、提出する関連掌理も多く、審査の途中でも店舗に行く必要があります。
銀行系ローンは、キャッシングローンになります。用途目的は原則決まっていなくて、生活費用や趣味、レジャーの費用や旅行など様々な目的に利用可能です。銀行系カードローンは、信販系や消費者金融系ローンと比べると融資限度額が高額で、金利は利息制限法の範囲内で低めに設定されています。銀行ローンのフリーローンと比べると、審査基準も比較的緩くなっていて、保証人や担保なども不要なので気軽に利用出来ます。申込条件には、満20歳以上で69歳未満であること、安定した収入があることが原則です。(参考ページはこちら→融資の年齢制限はまばら?)
安定的な収入があれば、公務員や正社員以外の自営業や派遣社員、パートやアルバイトなどでも申し込みが可能です。銀行の窓口での申込以外に、インターネットや電話、郵送などがあります。銀行系のカードローンを利用するときのメリットは、金利の安さにあります。信販系や消費者金融系に比べると、実質年率が低く設定されています。金利が低いほど、利息の負担も少なくなりますから、利用者にとっては大変嬉しいことでもあります。更に、給与の振込や各種公共料金の引き落としなどを利用することで、提示されている以上の金利の優遇が適応されることもあります。
また、貸金業法の総量規制の対象にならないので、年収の3分の1以上でも借りることが出来ます。高額融資が必用な場合は、利用がしやすいです。買い入れや返済も、利用している金融機関で出来ますし、提携のコンビニのATMでも利用が出来るようになっています。疑問なことがあれば窓口で相談も出来ますし、普段から利用している銀行が管理しているので安心して利用出来ます。
デメリットとしては、信販系や消費者金融系と比べて審査が厳しいことです。金利の低さは大変魅力的ですが、他社での借り入れが複数あったり、借入をしていて返済が遅れていたりすると、返済能力がないと判断されてしまいます。また、消費者金融系に比べると審査も長くなりがちです。現在、借入がある場合は完済させるか、延滞がある場合も直ぐに返済を行って、返済能力があることを示す必要があります。
最近は、審査が早くなっている所も出てきていますが、申し込んでから融資までの時間は他の会社よりかかることが多いです。銀行カードローンでも、必ずその銀行の口座が必用ではなくて、一緒に申し込むことも出来ます。そして、銀行系の消費者金融種類にも更に二つのタイプがあります。
銀行の窓口で手続きを行うタイプのものと、銀行子会社が運営しているものです。銀行自体がサービスを提供しているものと、銀行の子会社や同じグループの消費者金融がサービスを提供している二つの種類があります。銀行自体だと、契約先は銀行になりますが、銀行の子会社や同じグループの消費者金融だと契約先は消費者金融になります。最近は、大手の銀行がバッグについている大手の消費者金融も多くなってきました。
そして、消費者金融系カードローンは、消費者金融の取り扱っているものになります。あまりよいイメージがありませんが、最近は利便性の高い身近なカードローンになってきています。銀行などの住宅ローンとかは、借主に生命保険をかけたり購入した住宅自体に抵当権が付けられたりして、担保や保証人が必用だったりしますが、消費者金融のカードローンは無担保で無保証人になっています。
最大の特徴として、即日審査や即日融資、審査の基準が銀行に比べると優しくなっていて通りやすいことです。キャッシングは急に必要なときに利用することが多いので、融資までが早いことは大変便利がよいです。近年は、インターネットで申し込んで審査が約30分ぐらいで回答してくれて、契約さえすめばそのまま融資を行ってくれるところが増えています。カードの発行も早く、スピードを重視しているのが消費者金融系カードローンです。申込対象者も、パートやアルバイト、自営業でも定期的な収入があれば申し込みが可能ですし、審査も優しいので収入が低い方でも通る可能性は高いです。
また、銀行やコンビニなどのATMでも借入や返済が出来るようになっているので大変利便性が高いです。インターネットからでも、融資の申込みや増額、返済なども出来ます。現在、多くの金融業者が提供しているスピード審査や無人契約、インターネットでのサービスももとは、消費者金融が利用者のニーズに合わせてはじめたものです。
大変利便性のよい消費者金融カードローンですが、銀行系や信販系に比べると金利が高めになっています。そのため、借りるときには確実な返済計画をたてておかないと、借りることが出来ても返済の負担が大きくて困ることになります。最近は、初めての方だと無利息になったり、一定期間内に返済することで利息がかからないなどのサービスを提供していますが、それでも限定されるので、利用するときには注意が必要です。更に、総称規制の対象になるので、借入限度額が年収の3分の1以上になると借りることは出来ません。長いローンや大口の借入には、あまり向いてないといえます。
銀行系カードローンと、消費者金融系カードローンのどちらを利用するかは目的によって異なってきます。例えば、出来れば低金利で長いローンで、大口の融資を受けたい場合は、審査は厳しいですが銀行系カードローンの方がよいです。また、金利は高くても直ぐに借りられて、少額の金額ですぐに返済が可能な場合には、審査も優しく早く融資を行ってくれる消費者金融がお勧めになります。ローンの目的によって二つのカードローンを上手に使い分けていくことで、より便利で効率よく借りることが出来ます。
出来れば、銀行系と消費者金融系の二つの種類のカードローンに申し込んでおいて、万一のときにも直ぐにでも対処できるようしておいた方がよいでしょう。利用しない限りは、どちらも年会費や手数料などはかかりませんから、作っておいても損をすることはありません。