年金で生活をしている者です。60歳で40年勤めた会社を一旦退職し、アルバイトとして再雇用して頂き、65歳で年金受給の開始とともに完全退職をしました。仕事はせずに悠々自適な暮らしをしようと思っていた矢先、妻が病に倒れそのために家を改装したり病気の妻をのせるのに便利な車を購入したりと出費がかさみました。
色々と福祉補助は利用しましたが該当しないところでもお金がかかり現在は生活に余裕がありません。仕事を再開しようとは思うのですが、妻の看病もあり時間的にも制約があります。もう少し落ち着けばヘルパーに頼んだりできると思うのですが今は妻の精神的なケアも含めて動きが取れません。
少しの間だけつなぎでお金を借りたいのですが、例えば消費者金融では年金で融資を受けることができたりするのでしょうか?
消費者金融は年金で融資を受けることができますか?
年金で融資を受けるというのは年金を担保に融資を受けたいということだと思うのですが、残念ながら年金を担保に融資を受けることは法律で禁じられています。消費者金融の借り入れ条件は安定した収入があることで、仕事をしている必要があります。年金は安定した収入には該当しません。(参考ページはこちら→融資を受ける為に必要な事)
ただ、年金を担保に融資を受けられる制度があります。独立行政法人福祉医療機関というところが行っている年金担保融資事業は国が認める年金を担保に融資が受けられる制度です。対象者は、国民年金、厚生年金、労働者災害補償保険年金、船員保険年金の受給者になります。
借り入れ額の範囲は、10万円~200万円。「保健・医療」、「介護・福祉」「住宅改修等」、「教育」、「冠婚葬祭」、「事業維持」、「債務等の一括整理」を使途目的として利用できます。これ以外の使途目的は「生活必需物品の購入」として上限額が80万円までになります。
金利は1.6%で労働者災害補償保険年金の受給者のみ0.9%となっています。借り入れ限度額は受給している年金の年額の範囲内で1万円から指定できます。連帯保証人が必要なりますが、連帯保証人が付けられない方は信用保証協会の信用保証制度を利用できます。保証料は必要になります。
返済額は受給している年金の3分の1の範囲内で1万円から指定できます。返済方法は、利用者が直接福祉医療機関に返済するのではなく、年金機構より支給される年金が全額一旦福祉医療機関に支払われ、返済額を差し引いた残額の年金を福祉医療機関から振り込まれるというものです。申し込みについては、全国の銀行または信用金庫などで受け付けています。
【参考ページ】
仕事をしているなら融資は可能なの?
年金で融資消費者金融、申し込みはできるの?
日々の小さな出費が積み重なり、気がつくと生活費が足りなくなってしまった、子供の習い事の月謝が足りない、急な冠婚葬祭でお金を用意しなければならなくなった、などの状況でお金が必要になるケースは珍しくありません。
このような場合、どのようにして資金を調達するかについて頭を悩ませる人は多いでしょう。家族や友人など、周囲の人からお金を貸してくれる人を見つけることができれば利子はつきません。しかしながら身近な人ということもあり、周囲に自分お金に困っていることが知られてしまう可能性も考えられます。さらに、金銭のやりとりを行うことで借りる側は相手に対して負い目を感じるようになってしまい、これまでの関係が崩れてしまう恐れもあります。
そんな時に頼れるのが、消費者金融や銀行などの金融機関です。金融機関であれば、周りの目を気にしたり面倒な気遣いをすることもなく、限度額の範囲内で自分の必用な金額を借りて、自分のペースで返済することができます。最近では申し込みから借り入れまで全てネット上で完結できる業者や、即日融資に対応している業者も増えており非常に便利なのも魅力です。その気軽さから実際に利用している人の割合も高く、国民の20人に1人は消費者金融から融資をうけているとされています。
ただし、金融機関からお金を借りる場合、必ず必要となるのが審査です。当然のことながらこの審査に落ちてしまうと、たとえどれだけお金に困っていたとしても融資を受けることはできなくなります。
審査の細かい基準は金融機関ごとに異なっていますが、大前提としてあるのは安定した継続的な収入があること、つまり返済能力があるかどうかが重要なポイントとなります。金融機関側がわざわざ時間や手間をかけて申込者の審査を行うのには、貸したまま返してもらえないことのないよう、リスクを軽減するためなのです。
もしもお金を貸したまま返してくれない人が増えてしまったら、金融機関は経営することができなくなってしまいます。そのため、審査を実施し、「この人ならお金を貸してもきちんと返済してくれるだろう」という人のみに、融資を行っているのです。
審査の段階で不安要素がある場合は、残念ながら貸し倒れのリスクを考えて、落とされてしまいます。例えば過去に返済の遅延や延滞があった場合や、すでに他社から高額の借り入れがある場合は「返済に不安がある」として、審査に落ちてしまいます。
そのほかにも、携帯電話の利用料金や光熱費を滞納していたり、申込書の内容に不備がある場合なども審査に落ちてしまう原因となるので気をつけましょう。また、短期間に複数の機関へ申し込みをするのもNGです。1ヵ月以内に3社以上へ借り入れの申し込みをすると、申込ブラックとして個人情報が信用機関へ登録されてしまいます。この情報は最大で6カ月の間保存されてしまうため、その期間は新たな金融機関へ融資の申し込みをしても審査に落ちてしまいます。
審査に関しては、一般的に銀行よりも消費者金融の方が通りやすく、借りやすいとされています。しかしそれだけに金利は銀行よりも高く設定されているので借り過ぎには注意が必要です。また、借り入れには年齢制限があります。消費者金融の場合、利用可能な年齢は20歳から69歳までの成人と決められています。そのため学生でも20歳以上でアルバイトなどで安定した収入があれば、申し込みは可能です。反対に、アルバイトで安定した収入があっても、20歳未満の場合はお金を借りることができないのです。ただし学生ローンを専門に扱っている業者の中には、18歳以上という年齢制限を設けているところも存在します。
また高齢者に関しても、一部では年齢制限が65歳以上のところや79歳までOKというところもあります。しかしほとんどの場合、70歳以上の高齢者は申し込むことができません。さらに70歳未満であっても、年金で生活をしていて収入がない人の場合、審査は受けることができても実際に融資を受けることは非常に困難です。年金のみで生活している高齢者は、消費者金融や銀行の審査ではどうしても返済能力に乏しいみなされてしまいがちです。さらに病気や死亡のリスクも重なり、お金を貸したまま亡くなってしまう可能性もあります。そうなった場合、業者側がお金を回収することは非常に困難です。このような貸し倒れのリスクを加味して、高齢者は審査に落ちてしまうケースが多いのです。
日本人の平均的な寿命は男性が約79歳、女性が約85歳となっています。つまり60歳前後で退職をして収入がなくなってからも、およそ20年間は生活をしていくことになるのです。現役時代に働いて稼いだお金を貯蓄していたり、厚生年金などで老後資金が十分に用意できるのであれば心配ありません。しかし、残念ながらそのような裕福な高齢者ばかりではないのが現実なのです。中には老後資金が十分でなく、食費や光熱費など日々の生活に困ってしまうお年寄りも少なくないのです。
さらに年をとるにつれて徐々に身体は衰えていきます。そのため身体の不調や病気による医療費も必要になるケースも多いです。また、場合によっては足が不自由になり自宅にある段差をバリアフリーに改築する必要がでてくるなど、身体が丈夫だった若い頃には想像もしなかった痛い出費が発生することもあるのです。
しかし上述したように、一部例外はあるとはいえ、ほとんどの金融機関では70歳以上の高齢者は場合消費者金融からお金を借りることはできません。年金で融資消費者金融が不可能となると、高齢者は一体どのようにしてお金を捻出すればよいのでしょうか。
年金保証制度には、年金を担保にしてお金を借りられる制度が存在します。借りることのできる金額は、10万円から250万円までと決まっています。さらに年間で受け取ることのできる年金の総額の範囲内で、1回あたりの返済額の15倍までという内容を満たしていることが条件となっています。また、原則として追加の借り入れはできないと決められています。
借りたお金は、保健医療や介護福祉、教育や冠婚葬祭、事業維持や住宅改修、債務などの一括整理という選択肢の中からどれか1つを使い道として選択しなければなりません。この中に該当する項目がない場合、名目は臨時生活資金となります。使い道が臨時生活資金となった場合、借りることのできるお金の上限は100万円となります。
また、金利については年間で1.6%、労災年金の場合は0.9%と設定されています。一般的な銀行や消費者金融の場合、少額の借り入れでは金利はおよそ15%から18%となるため低金利で借りることができるのが特徴です。1回の返済での最低金額は1万円で、偶数の月に支給されている年金の中から自動で1万円単位の金額が天引きされるというシステムです。
利用する際には、原則連帯保証人を用意する必要があります。しかし中には「どうしても用意できないけれど、お金が必要だ」という人もいるでしょう。そのようなケースでは、所定の機関へ保証料を支払うことによって連帯保証人を用意する必要はなくなります。この金額は借りる金額と1度に返済する金額、それから金利などによって人それぞれ異なります。
このように、年金生活をしている高齢者でもお金を借りる手段はあるのです。ただし、年金だけで生活している高齢者がお金を借りる場合は、若い人よりも収入が少ないため入念な返済計画を立てる必要があるでしょう。借り入れは必要最低限の金額にして、返済の目処がたたないような金額をかりないように注意をしましょう。
また、年金を受給している以外に一定の所得がある場合は、年金受給者用の銀行ローンに申し込むのもよいでしょう。ただし上述した年金を担保にしてお金を借りられる制度よりも金利が高く、年齢制限も設けられているため条件は厳しくなります。