3年ほど前に消費者金融から借りたお金を数か月間滞納した後に、結局返済不履行となって弁護士を介して任意整理をした40代の男性会社員です。
今後も消費者金融を利用したいと考えています。ところでブラックになってしまうと、どのくらいの期間に亘って消費者金融で借り入れができなくなってしまうのでしょうか?教えてください。
事故内容によって借入不可の期間異なる
わかりました。あなたのご質問に答えましょう。まずブラックになると、どの消費者金融でもお金を借りることができなくなります。が、中小消費者金融によってはブラックでも融資可のところはあります。
さらに言えば、同じブラックであっても事故情報の内容によって消費者金融側に扱いが異なります。そして、この違いがブラックとして名前が信用情報機関に登録されている期間として反映されていると考えて良いのです。
現在、信用情報機関は5社ほどあるようです。そして、ブラックになるとこれら5社すべてにブラック登録されてしまう訳ではありません。返済で問題を起こしてしまった相手先の消費者金融が利用している信用情報機関のみにブラックとして名前が登録されるのです。
そうなると「同じ信用情報機関を利用していない消費者金融に申し込めば利用できるのではないか?…」と考えてしまうのですが、実は場合によっては各信用情報機関がもっている自分の情報を他の信用情報機関と共有することがあるようなのです。
そうなることで特定の信用情報機関にブラックとして登録されている期間は、どの消費者金融でもお金を借りられなくなってしまうと考えた方が良いのです。他方、ブラックとして名前が登録されてしまう期間についてですが、一概に「何年間名前が登録される」とは断定できないのです。
ただし、返済の延滞が事故扱いとなった場合のブラックと自己破産等の債務整理が事故扱いとされてブラック登録された場合とでは、どの信用情報機関においても債務整理のブラックの方が登録される期間は長くなります。
そして、あくまでも一般論として、返済の延滞でブラックの場合は、およそ3年~5年の期間はブラックとして名前が残るようです。他方で債務整理のケースでは、およそ5年~10年くらいの期間はブラックとして登録されると言われています。
つまり、この期間は消費者金融や他の金融機関から融資を受けられないと言う事になります。もちろん、ブラック登録が抹消されれば、通常の借り入れが可能になります。が、金融事故を起こした相手先の消費者金融は永久に利用できない場合があります。
消費者金融の審査でブラックと判断されてしまう期間
少額融資を除けば、金融機関から借り入れを行う際には必ず審査を受ける必要がありますが、審査には通る人と通らない人が出てきます。審査に対する内容は一般には公開されていないため知ることはできませんが、一番重要な部分となるのが個人の信用度の高さとなります。金融機関ではボランティアでお金を貸すわけではありませんので、貸した分は確実に返済してもらうのが原則となります。そのためには返済能力が必要ですから、様々な属性に対して審査を行って信頼できる人間なのかを判断しているのです。
審査に通らない人には共通点がありますが、審査に通りやすくするためには金融機関が何を見て判断しているのかを知る必要があります。審査基準に関しては各社共に異なる場合がありますが、業者ごとの違いについて知ることは困難ですから、一般的な内容について把握しておく必要があります。審査で確認される部分には年収がありますし勤務先もあります。勤務先に関しては業種もありますし勤務形態や雇用形態に関しても対象となりますが、勤続年数に関しても大きなポイントになってくるのです。
年齢に関しては若いほど評価は低いですが、高ければいいというものではなく定年を迎える年齢では低くなってしまいます。年齢は収入に関係する部分ですから、返済能力に関して確認されてしまうのです。勤務先に関する内容では年収の高さもありますし、勤続年数では長いほど審査に有利な状況となります。この他にも家族構成や居住先に関しても確認されますが、持ち家のほうが有利ですし固定電話があったほうが審査には有利なのです。
融資審査では属性を確認する他に借入額についても確認されます。貸金業法で営業する金融業者の場合、総量規制によって借入限度額が制限されてしまうため、個人の属性が高くても総量規制の範囲を超えていれば融資が受けられないのです。総量規制は年収の3分の1までしか利用できない制度となりますので、信用度が高くても複数の業者から借り入れがある場合には融資額が制限されるのです。総量規制は絶対的な制度ですから、限度額を超えた場合には審査に通らないと言えます。
個人ごとの属性や総量規制による借入額により融資が可能かどうかの判断がされますが、他にも重要な審査項目があります。一般的には金融事故と呼ばれていますが、金融機関を利用しているうちに起こる事故のことを言います。以前であれば金融ブラックという言葉があり、ブラックリストに載るという使われ方をしていたため、聞いたことがある人も多いはずです。実際にはそのようなリストは存在しませんので、個人情報が漏れている危険性は少ないと言えます。
ブラックリストはありませんが、似たような内容の仕組みはあります。消費者金融の融資審査では、最短1秒で融資が可能かどうか診断できる業者が存在しています。1秒で分かるとはいっても実際にはそれ以上の時間が必要ですが、すぐに判定結果が出されるのです。このような診断で利用されているのは個人信用情報と呼ばれるもので、専門の情報機関に個人の信用情報が登録されているのです。金融業者は情報機関に照会を行うことで金融事故がないか判断しているのです。
ブラックリストは個人信用情報のことを言いますので、リストが実際に存在するわけではなく情報機関に個人の情報が登録されているか確認を行っているのです。消費者金融では仮審査という形式で融資審査を進めていきますが、信用情報への照会で問題があった場合には融資が行えないという診断が出てきます。逆に融資が可能な場合には契約へと進むことになりますので、1秒診断や3秒診断が可能となっているのです。
短時間で情報機関に照会ができるようになったのはIT技術の普及が理由となりますが、金融事故が何であるか気になる人も多いはずです。簡単にいえば金融機関が最も嫌う内容と言えますが、支払いの延滞や任意整理、個人再生や自己破産といった返済できずに法的な手続きをとった場合などがあります。以前のようにリストがあるとは言わず、現在では信用情報に傷がつくと言われていますが、金融事故があると信用情報機関に内容が登録されてしまいます。金融事故が登録されてしまうと審査に通ることはありませんので、融資は利用できないと言えます。
金融事故が信用情報機関に登録されてしまうと、一生消えないというわけではなく一定の期間が経てば登録の解除が行われます。信用情報機関は一つではなく複数ありますのでそれぞれに内容が異なっていますが、解除までに要する年数には一定の期間が設定されています。設定された年数が経過すれば登録が解除されますので、それ以降は融資審査に通るようになります。しかし金融故歴が無くなったからといって必ずしも審査に通るわけではありませんので注意が必要なのです。
信用情報機関に登録される年数は情報機関によって異なっていますが、一般的には延滞の場合で5年程度となっています。全ての返済が対象となりますが、一度の延滞では登録されないケースもあります。もちろん一回の延滞で登録されてしまうケースもありますので注意が必要なのです。現在ではスマートフォンの購入に携帯会社の分割払いを利用する人が多くなっていますが、スマートフォンの分割払いも延滞に該当しますので注意が必要です。
携帯料金の支払いに関しては融資という感覚が少ないため知らない人が多いですが、延滞をしてしまうと知らないうちに金融事故として登録されてしまうのです。スマートフォンでは分割でも実質0円で購入できる場合が多いため、融資や分割払いという感覚が薄れてしまっているのです。ですから分割でスマートフォンを利用している場合には注意する必要があるのです。
延滞の場合には3回以上の延滞があれば登録されると言われていますが、確証はありませんので延滞をしないという心がけが大切です。最近では任意整理を利用して借金を整理する人が増えていますが、任意整理には官報に乗らないと言うメリットがあります。しかし官報には乗りませんが信用情報機関には登録されてしまいますので、正しい知識を持つことが大切です。任意整理の場合には5年間情報が登録されてしまいますので、その間は新たな融資審査に通ることはないのです。
金融事故の内容によって登録される期間は異なりますが、借金を整理する方法には様々な種類があります。任意整理では5年程度で済みますが、個人再生や自己破産となれば最低で5年間から最長10年間は登録されてしまいます。一度でも信用情報機関に登録されてしまうと解除されるまでは融資審査に通りませんので、金融事故の無いように確実に返済していくことが大切なのです。
信用情報に傷が付けば基本的には融資審査に通りませんが、融資を行うかどうかの判断は金融業者が行いますので、事故歴があっても審査に通る場合があります。消費者金融では信用情報に傷があるとほぼ確実に審査に通りませんが、他の金融機関の場合には審査に通ることもあるのです。金融事故と言っても内容は様々ですから、少ない回数の延滞のみであれば審査に通ることはあるのです。実際には金融業者の判断となりますので、延滞があっても年収が飛び抜けて高いなど返済の見込みがあれば審査に通る場合もあるのです。
審査に関する内容では個人ごとに属性や環境が異なりますし、全ての人が同じ条件で審査を受けられるわけではありませんので、他人は良くても自分は審査に通らないというケースが出てきます。1社に融資の申し込みをした際に審査に通らなかった場合は、他の金融業者に申し込んでも通る確率は低いと言えます。金融業者によって利用する信用情報機関は異なりますが、基本的には同じ情報を共有しているわけですから、1社でも審査に通らない場合には他に申し込んでも通らないのです。
以前からブラックリストと呼ばれていたものは実際には存在していませんが、個人信用情報機関には金融事故に関する登録が行われ、金融業者では登録内容によって融資が可能か判断しているのです。