消費者金融と言うと良いイメージを持たない人もいるのですが、このイメージと言うのは従来の消費者金融のものであり、現在の消費者金融がどのような金融業者なのかを知らないからなのです。（参考ページはこちら→今の金融業者ってどうなの？）

最近はテレビのコマーシャルなどでも知名度を高めている消費者金融が多く有ります。比較的身近な存在であり、銀行と比較をすると審査も緩く借りやすいなどの利点が有るのです。

従来の消費者金融は現在のように消費者金融と呼ばれるよりも、サラリーマン金融やサラ金などと呼ばれていました。サラ金＝過剰な取り立て、と言ったイメージを持っている人も多いのです。確かに、過去の消費者金融は高利貸しと呼ばれるほど高い金利を使ってお金を貸し付けしており、返済が出来なくなることで取り立てを行うと言う金融業者だったわけです。

但し、ヤミ金のような取り立ては行われていないと言われており、サラ金＝ヤミ金と言ったイメージを持っている人も多いのです。

ヤミ金は悪徳金融業者と呼ばれており、そのイメージが過去の消費者金融にも植えつけられてしまっているケースが多い事からも、あまり良いイメージを持たない人が多いのです。

消費者金融は貸金業法と呼ばれる法律が改正されたことで大きく変化をしているのが特徴です。貸金業法の法律の中には、過剰な取り立ては禁止されており、これを守らずに債務者に対して過剰な取り立てを行えば行政処分を受け、営業停止となってしまいます。それ故に、債務者に対しての取り立ては厳しく無くなっているのです。勿論、返済が行われなければ文書などでの取り立てや催促は行われることになりますが、頻繁に電話をしたり、夜間に取り立ての電話を行うと言う事は有りません。また、ヤミ金のように債務者の家族に取り立てを行ったり、脅すような行為をおよぶ事は無いのです。

因みに、貸金業法における取り立てでの規制には次のような事が有ります。

取り立てを行うために大人数で押しかけること、取り立てを行う時大きな声をあげたり、乱暴な言動を使う事、暴力的な態度をとり、相手を脅す事、正当な理由が無いのにも関わらず、午後9時から翌日の午前8時までの間に電話や訪問などをすること、債務者の借金に関する事項について落書きや張り紙などを利用してプライバシーを侵害する行為を行う事、勤務先に出向いて取り立てを行う事など様々な部分に対して規制が行われており、これらの事を守らずに取り立てに及ぶことで、それぞれの行為に対して違反と言う形になるのです。

例えば、午後9時から翌日の午前8時までの間に、正当な理由が無いにも関わらず、電話や訪問をすることで貸金業法違反と言う形になりますし、大声を上げたり乱暴な言動を使って相手を脅すことで脅迫罪になります。また、暴力的な態度をとると言うのは暴行罪になるなど、それぞれの行為に対し違反になるのです。

法律に違反をすれば営業停止と言う形になりますので、現在の消費者金融は法律の中に在る貸金業者と言う事になるのです。

最近は、インターネットを利用してキャッシングの申し込みが出来る消費者金融が多くなっています。インターネットでの申し込みと言うのは、24時間いつでも行えると言うメリットや、来店不要で契約までを完結できると言うメリットが有ります。

申し込みをすれば数時間で審査が行われ、即日融資を受ける事も出来ると言うメリットも有り、利用される人が多いのです。特に、急にお金が必要になった時などは、即日融資が可能になる時間帯であれば申し込みをして30分ほどの時間の中で現金が指定の口座に振り込まれるサービスを提供している消費者金融も有ります。

結婚式などが相次いで、今月は色々と出費が多い時なども即日融資を受ける事で月末までの生活費の足しとしてキャッシングの利用が出来るのです。

更に、最近の消費者金融の中には初めて利用する人などは無利息でお金を貸してくれるサービスを提供している会社も多くなっています。これは10万円までの利用限度額であれば半年間は無利息でお金を借りる事が出来たり、金額に関係なく1か月の中で無利息期間が適用されるというものです。

返済の目途が有る場合など上手に利用すれば無利息でお金を借りる事が出来ると言うメリットを持つ消費者金融が多くなっており、身近な金融業者でもあるのです。

尚、消費者金融の年収について考えておくことが必要となるのが特徴です。

消費者金融の年収と言うのは、総量規制が消費者金融には有ると言うことなのです。総量規制は現在の消費者金融に適用されるもので、貸し付けを行う時には年収の3分の1以内での貸し付けを義務付けているものです。

この義務付に違反する事で行政処分を受ける事になりますので、お金を貸す側でもある消費者金融は総量規制を守り営業を行っています。

また、この年収の3分の1以内と言うのは借金が有る場合と無い場合では異なるのが特徴です。例えば、年収が450万円の人の年収の3分の１は150万円になります。借金が無ければ審査を受ける事で最大150万円の融資を受ける事が出来るのです。

しかし、他社からの借入れが50万円在る場合は、この借金の額が年収の3分の１から差し引かれることになり、100万円と言う金額が審査の対象になるのです。また、消費者金融では申し込みの金額が50万円を超えた場合や、他社からの借金の総額と申し込み金額が100万円を超える場合には収入を証明できる書類の提出が必須になります。

これは貸金業法の中で定められているもので、必ず収入を証明できる書類の提出の義務付けが行われており、消費者金融はこの書類を基にして審査を行い貸し付けを制限している事になるのです。

消費者金融のホームページなどでは、キャッシング商品の紹介を行っているわけですが、そこには10万円から最大で500万円まで融資が可能と言う事が明記されています。しかしながら、最大額の500万円の融資を受ける場合には、年収の3分の１が500万円になる必要が有ります。因みに、最大の500万円を融資して貰うためには、年収が1500万円必要になると言う事です。

しかしながら、年収の3分の1以内の貸し付けと言うのは、利用する側にも便利なものでもあるのです。お金は多く有あることで、多くのお金を使ってしまうと言う人などは、総量規制により制限が行われている事で使い過ぎに注意する事も出来るからなのです。元々総量規制と言うのは、多重債務になる人を減らす目的で作られた規制であると言います。

年収の3分の1で制限をすることと、借金の総額も加味している事からも、他の消費者金融でお金を借り続けてしまい、債務が複数になることを未然に防止する事が出来ると言うメリットが有ります。

また、おまとめローンなどは総量規制の例外貸し付けとして認められており、複数の債務を一本化させることで月々の返済額を軽減できるなどのメリットも有るのです。

このように、法律の改正が行われたことで、上手に利用する事で便利な消費者金融になったと言う事なのです。

尚、消費者金融では担保や保証人などが不要でお金を借りる事が出来るのが特徴です。これは銀行の個人向けローンも同じなのですが、担保や保証人が不要になることからも、審査を受けて、審査に通ることで直ぐにキャッシングの利用が出来ると言うメリットが活かされてくるのです。

また、保証人が不要になる代わりに、保証会社が保証を行いますので、お金を貸す側は安心感を得られると言うメリットも有りますが、利用する側にとっては消費者金融と保証会社の両方で審査を受けると言う事になるのです。

尚、年収における審査と言うのは、先ほども説明を行ったように、50万円を超える場合と他社債務の総額と申し込み金額の合計が100万円を超える場合に限り、収入を証明する書類の提出が必要になりますが、アルバイトやパートをしている人などの場合は、年収が少ない事からも利用限度額が30万円までと言った具合に制限が行われているケースが多いのが特徴なのです。