この度初めてカードローンの利用を検討しております。できれば金利が安いといわれている銀行で借りたいと思っているのですが、銀行の審査は厳しいとも聞いています。やはり銀行の審査と消費者金融の審査は全然違うものでしょうか?
おっしゃるように銀行の審査は少し厳しいといえます
そもそもカードローンの審査において、判断材料とされるのは、以下の5点だといわれています。
1.どれくらいの年収があるか?(年収については200万円あれば大丈夫といわれています)
2.申し込み者が住んでいるのは持ち家か、または賃貸か?(賃貸がダメというわけではありませんが、持ち家の方が良いといわれています。また親名義の実家に同居でも持ち家扱いになります。)
3.現在就いている仕事の勤続年数は?(離職せず同じ職場に継続して勤めている方が好ましいです。ただ半年程度では少し短いとみなされますので、やはり1年上の方が良いといわれています。)
4.常に所在は明らかであるか?(電話で連絡が取れれば大丈夫です。さらに固定電話と携帯電話があれば尚可で、ちなみに携帯電話だけであればちょっと・・・といわれています。)
5.公共料金の支払いが滞っていないか?(もし滞っている場合はかなり非常に厳しいといわざるをえません。)
さてここで銀行と消費者金融カードローンの審査方法や内容についての違いですが、最近一部の銀行では即日融資をするところもありますが、ただ基本的には銀行の審査の多くは銀行の営業している日及びその営業時間に行う事が多く、審査も慎重に行われるので審査の結果が連絡されるまでの間は平均で2?3営業日かかってきます。また消費者金融に比べて、先ほどの審査基準に対するチェックがかなり厳しく入ります。さらに貸し付け後の審査もたびたび行われるので、審査における難しさは少し高めといえるでしょう。ちなみに銀行のカードローンは総量規制適用外となるため年収に関する縛りというものはありません。
一方消費者金融の審査の速度はかなり速いといえます。というのも土日や祝祭日の場合でも、無人契約機を使って行えば当日中に借り入れをすることが可能となります。また審査についても比較的柔軟性を持ってゆるめに行われているのが現状です。他社での借り入れをしていた場合でも3社以内で、かつ返済の状況 等に問題がなければ、普通に借り入れが受けられます。
ただし、消費者金融カードローン総量規制の対象であるため、審査の段階において年収の1/3以内の貸し付け限度が設定されます。さらに他の消費者金融ですでに借り入れがある場合は、さらに利用限度額が低くなることはご理解ください。
銀行の審査と消費者金融の審査の違いは何か
お金を借りる際には、銀行か消費者金融で借り入れることができますが、この2つはどのように違うのでしょうか見ていきましょう。
一般的に言われているのが、銀行は審査が厳しい分金利は安く、消費者金融は審査が甘い分金利が高いと言われています。ところがこれは事実ではないのです。
どういうことかと言いますと、確かに金利に関しては消費者金融では100万円未満の借り入れに対しての金利は平均18%となっており、銀行は100万円未満でも15%以下と非常に安くなっています。
しかし審査に関してはどうでしょうか。実は銀行の審査も消費者金融の審査も同じ審査基準を設けているのです。この理由は、そもそも銀行というのはお金を貸すことが本業ではありません。
従ってお金を貸すことに関しては素人となり、そのノウハウをプロである消費者金融に任せているのです。多くの銀行では消費者金融と提携を組むことでお金を貸す業務を行っています。
当然ですが、これは審査に関しても同じですので、銀行の審査と消費者金融の審査はほとんど同じになっているのです。実際に銀行員の方がこう語っています。
「銀行がカードローン業務を行う理由は、消費者金融では借り入れることができなかった方が、融資を受けられるようにするため」と消費者金融よりも、むしろ銀行の方が審査が甘いと言っているのです。
しかし銀行の審査と消費者金融の審査では同じ審査基準を採用しているのでは、銀行が消費者金融と同じになるだけで、消費者金融よりも甘くなるとは言えません。
(⇒銀行の融資ルール)
ではなぜこのような発言をしたのでしょうか見ていきましょう。そもそも消費者金融には借金で破産してしまわないようにと賃金業法の改正が行われたのです。
この時に総量規制と呼ばれるものが作られました。この法律は貸金業者からの借金額が年収の3分の1を超えてしまった場合には、新たに借り入れることができないという法律になります。
また、この3分の1という基準は1社からの借り入れというわけではなく、借り入れているすべての業者の合計額となりますので、例えば年収300万円の方が、すでに他社から100万円の借り入れがあった場合には、その方は新たに借り入れることができないという事になります。
この情報の判断は審査の際の自身の申告ではなく、指定信用情報機関に登録されている情報を基にしていますので、嘘をついたり隠したりすることもできません。
ところが、銀行の貸付けに関しては、貸金業法の規制の対象外となっているのです。ですので仮に年収が300万円の方が100万円以上の借り入れを行おうとした場合でも、融資を受けることができるのです。
この貸金業法の規制のことがある為、銀行の方が審査が甘いと言っていたのです。しかし、銀行の審査は時間がかかりますので、そこは消費者金融との違いになります。
では銀行や消費者金融では具体的にどのような審査をしているのか見ていきましょう。これは貸付業者によっても多少は違いがありますが、多くの場合には年齢制限は20歳以上から60歳以下となっています。この理由は返済をするにあたっては安定した収入が見込めることですので、それがない可能性のある年齢の方は、審査対象にならないという事です。
20歳以下の場合には、まだ学生の方が多く、仮にアルバイトなどをしていたとしても、まだ年齢的にお金の管理が難しいと判断されてしまい、逆に60歳以上となると定年を迎えてしまっていますので、今後安定した収入が見込めることは難しいとなります。
銀行でも消費者金融でも、最も重要な審査項目は仕事の情報です。安定した収入というのは、判断が難しいですが、多くの場合、雇用形態や年収、勤務期間から判断をしていきます。
公務員の方はリストラされる心配がありませんので、その収入は今後も見込めると判断がしやすく、審査にはもっとも通りやすい職業となります。
大手企業に勤めている方も、倒産のリスクが低い分、安定してが高いとされ高評価となります。ただし正社員でなければ、あまり意味がなく、アルバイトやパートといった非正規雇用の方は、審査に通ることは難しくなってしまいます。
これは自営業であっても同じことで、貸付業者から見ると自営業はアルバイトなどと同じ扱いとなり、審査では低評価となってしまいます。
これらの方が審査に通る為には勤務期間を長くする方法があります。一般的には半年以上とされていますが、確実に借り入れたい場合には、1年以上は続ける必要があります。
安定した収入というのは勤務期間で判断をしていきますので、期間が長ければ長いほど高評価となります。逆に短い期間で頻繁に転職をしている方は、借り入れた後にも、その収入が続くのか信頼性が低くなってしまいますので、審査に通りにくくなってしまいます。
そのほかに行われる審査としては住居形態になります。最も高評価となるのが持家がある方、その中でもローンを完済していると、信頼性が高まります。
総量規制の対象となっている消費者金融の審査はもちろんですが、総量規制の対象外となっている銀行の審査であっても、他社からの借り入れなどは重要なチェック項目として見ていきます。
ですのでローンをすでに完済しているほうが、当然借金をしたとしても負担が軽くて済みますし、過去に借金を返済したという実績にもなりますので、高評価となります。
とはいえローン返済中であっても高評価であることには変わりありませんので問題ありません。賃貸の方はどのぐらいの期間にわたり住んでいるのかが重要となります。
頻繁に引越しをしているのであれば、借り入れた後にも引っ越すのではと敬遠されてしまいます。引っ越しをされてしまうと、返済してもらう手間もかかりますし、何より夜逃げなどの心配にも繋がりますので貸付業者が嫌がります。
他社からの借り入れの話をしましたが、これは家のローンや車のローンなどは、審査に対して悪影響を及ぼすことはりませんが、消費者金融などの貸し付けがある場合には、審査に通りにくくなってしまいますので注意してください。
先ほど総量規制に関して銀行は対象外と申しあげましたが、それでも全く無視するわけではありません。普通に考えて同じ年収で、すでに多額の借金がある方と、借金の全くない方とでは、後者の方のほうが返済能力は高いと判断されます。
ですので消費者金融ではもちろんですが、銀行であっても他社からの借り入れはない方が好ましいです。どちらを利用するにあたっても、しっかりと計画を立ててから利用しなくてはならないという事です。
また消費者金融の審査では、稀に審査なしといった貸付業者を見かけることがありますが、これは先ほどの総量規制の関係を考えると、不可能といえます。
審査をしなくては、その方の年収がいくらなのか知ることができません。そのような状態では年収の3分の1がどのぐらいなのかもわかりませんので、総量規制を守ることができなくなります。
ではなぜこのようなことを謳っているのかと言いますと、簡単に言ってしまえば悪徳業者になります。そもそも総量規制を守らないという事は、金利法なども守っていない可能性が高くなります。
今現在、貸付業者が設けることができる金利は、最大でも20%までとなっております。しかし無審査でも大丈夫と謳っている業者に関しては、それ以上の超高金利を設定していて、返済ができなければ悪質な取り立てを行うなどしています。
ですのでこのような業者を見かけたとしても、絶対に利用しないようにしてください。そもそも審査は業者と利用者の双方を守る為に行っているものです。
お金を貸すプロの方が今の状態では返済することは無理と判断をしたのであれば、何がいけないのかしっかりと向き合って、それを改善してから、もう一度審査を受けるようにしてください。審査がないことはメリットではありませんので、そのような貸付業者は利用しないようにしてください。