今、借入先を悩んでいます。便利が良い消費者金融課地元にある太陽銀行。どっちがいいんでしょうか?
(⇒金融業者選びで悩んだらこちら)
太陽銀行をお勧めします
お金が必要になり、どうしても借金をしなければならない時、あなたならどこで借りますか?と言えば、たいていの人は消費者金融!と答えるでしょう。街中には消費者金融があふれていますし、ぱぱっと気軽に借りれるし、なんだかんだ言ってもお金を借りるなら消費者金融だろうと思っている人は多いですから。
でも、私ならまず、地元の銀行に申し込んでみます。消費者金融は気軽に借りれるのはいいんですが、利息が高いし、なんとなく抵抗がありますから。かといって、普通の銀行だとなんだかかたっ苦しい印象があるしちょっと緊張しちゃいます。そんなこんなで、なんだかんだ言っても地元の銀行が落ち着くし、利用しやすいんですよね。そう思う人は私以外にも結構いるようで、地元の銀行を利用するという人は割と存在するそうです。
宮崎県の【太陽銀行】も地元の銀行(地銀)の一つ。こちら、ただいまキャンペーン中で、一定の条件を満たした人の借り入れ金利が大幅に下げられていて、かなりお得になっています。その条件とは、「太陽銀行で住宅ローンを利用している」「サン太ポイントバンク1stステージ以上」「給与振り込み口座として太陽口座を指定している、またはこれからする予定」「カードローンの契約者である、または契約する予定がある」「タイヨウパトナカードを持っている、または作る予定がある」です。
上記の条件に当てはまる人は金利が0.2%も低く借入ができるのでうれしいですね。「たった0.2%?」と思うかもしれませんが、大きな金額を借りれば借りるほど、ちょっとの数字が大きく影響するので、人によっては馬鹿にできない数字です。そのため、太陽銀行利用者はできるかぎり、この銀行を利用した方がお得になります。
また、地元銀行は、融通が利かないと言われる銀行のわりに、柔軟な対応をしてくれることが多いのが特徴です。地域に根差した経営を目指している地元銀行ですから、住民の困った相談にもよく応じてくれます。これは、他の大手の銀行にはない、良い面と言えるでしょう。(参考ページはこちら→融資審査の内容も金融業者で違ってきます)
やはり銀行ならではの審査の遅さは目立ちますが、それでも2~3日待てるというのであれば、絶対に普通の消費者金融や大きな銀行で借りるよりも地銀を利用した方が気持ち的に落ち着いて借りることができると思います。特に借入初心者は、最初から消費者金融を利用などせず、まずは地銀に行くことをお勧めしたいですね。安心安全親切で使いやすいと思いますよ。
(⇒消費者金融を使うとどうなるの?)
太陽銀行と消費者金融との関係についての開設
太陽銀行はかつて存在した都市銀行です。もともとは無尽の会社として作られましたが、その後は相互銀行法という法律に基づいて日本相互銀行へとなります。日本相互銀行は、この時期には業界内で優位を保っていて、ほかの相互銀行の経営危機を支援するなどして、トップに躍り出るようになります。
相互銀行という制度は、現在はすでにありませんから、どのようなものかわからない人も多いでしょう。相互銀行の制度が廃止されたのは昭和26年で、金融制度を改革するために細かい制度が廃止されました。それによって吸収合併されたものもありますが、多くは第二地銀へと転換しました。
日本相互銀行も無尽からスタートした会社ですが、この無尽は金融商品の一つで、古くから日本で資金調達に用いられてきました。無尽という言葉が使われることもありますが、西日本では頼母子講と呼ばれていますし、沖縄の地方では模合と呼ばれています。利息を入札で決めるタイプの融資制度だとも考えられます。
このような制度によって金融機能が行われていて、その規模が大きくなったために相互銀行が設立されたと考えられます。そのため、相互銀行は銀行のランクの中ではあまり高くはないと考えておいた方が良いでしょう。第二地銀よりもランクは低いと考えられます。
この日本相互銀行は規模を拡大し、地方銀行をしのぐ勢いとなりました。それを象徴したのが大蔵省から社長を迎えたことです。地方銀行よりも規模が大きくなったのです。そして、その後は都市銀行へとなります。このときに太陽銀行という名前に改称することになったのです。
多くの銀行が乱立する中で、業界内の整理統合が行われていきます。たとえば、第一銀行と三菱銀行が合併を模索しましたが成立せず、第一銀行は日本勧業銀行と合併して第一勧業銀行が誕生します。このように業界再編が行われる中で、太陽銀行は神戸銀行と合併します。これによって太陽神戸銀行が誕生するのです。
この合併が成功した背景には政治的な動きもあるようですが、業務面での効果が大きいと判断されたことも大きく影響しています。太陽側は関東を地盤としていて、神戸側は関西を地盤としています。また、太陽側はどちらかというとリテール部門が強いのに対して、神戸側は大企業に強みを持っていました。
対応神戸銀行ができてから都市銀行としての規模を拡大させていきますが、再び訪れた銀行業界の再編によって、三井銀行と合併します。三井銀行を存続会社として太陽神戸三井銀行が誕生するのです。この長い名称を用いていたのは短期間で、後にさくら銀行と解消します。
三井銀行というと、三井財閥の中核銀行ですが、ほかの財閥の銀行に比べると規模はあまり大きくありませんでした。そのために、太陽神戸銀行と合併して規模を拡大させ得たい狙いがあったと考えられます。合併によって都市銀行の上位に匹敵するものとなったのです。
しかしながら、合併による悪影響も現れます。合併した時期がバブル崩壊と重なるのです。そのために多くの不良債権を抱えることになります。それに加えて、派閥によ人事面での対立なども行われるようになり、規模の割には合併効果はあまり出なかったのです。その後、経営が悪化したときに、三井グループの企業からの支援を受けたことなどもあり、三井が主導権を握って再建が進みます。
さらに合併は進み、住友グループの中核企業であった住友銀行と合併します。これによってメガバンクとしての三井住友銀行が誕生するのです。メガバンクとしての統合では、持ち株会社を設立するケースが多いですが、三井住友銀行ではそうではなくて、上場している銀行同士が直接合併しました。この点でも特徴的な合併を行ったとも考えられます。
金融業界が再編されて、メガバンクとして経営を拡大させていきいましたが、世界的な景気後退によって収益が悪化します。当時の銀行は、一般消費者向けの融資と企業向けの融資が主なものでしたが、それに加えて新しい分野への参入が試みられました。たとえば、ネット銀行が誕生した時期には、子会社としてジャパンネット銀行を設立するなど、新分野への参入によって収益改善を狙ったのです。(参考ページはこちら→ネットからの融資利用ってどうなの?)
いろいろな分野へと参入を広げていくのですが、その一つとして消費者金融業があります。景気の悪化によって銀行は主上駅が悪化したにもかかわらず、消費者金融業界は賑やかでした。信用力の低い一に対する貸付のノウハウを持っている消費者金融は、景気が悪化したときのほうが顧客を拡大できたと考えられます。
この業界へと参入するに当たりいろいろなことが模索されたのですが、最終的には業界大手のプロミスを完全子会社化するという形で参入を果たします。プロミスは、もともとは三和銀行とつきあいのある会社で会ったことから、UFJグループの傘下に入っていたこともあります。その後、UFJグループを離脱して、三井住友グループと業務提携を行うのです。いったんは51%の株式を取得して子会社化します。
三井住友グループには信販会社などもありましたが、これらはプロミスと統合を果たすことになります。たとえば、三洋信販を完全子会社化し、事実上統合を行います。このようにして、三井住友グループの中でトップの位置を占めるようになるのです。
51%の株式を取得しているだけですから、三井住友グループの完全子会社ではありませんでしたが、その後は株式公開買い付けによって、プロミスは100%出資の完全子会社となります。これによって、プロミスは上場廃止になります。現在のプロミスはブランド名となっていて社名は変更されます。社名はSMBCコンシューマーファイナンスと解消しました。
プロミスは巨大な貸金業者となり、海外にも進出していきます。香港やタイと言ったアジア圏へ子会社を設置して進出を果たしているのです。
三井住友グループの消費者金融としてはアットローンも有名です。アットローンは、もともとはさくら銀行の時代さくらローンパートナーとして設立されました。三井住友銀行に合併を果たしてからは、名前を変更してアットローンとなっています。その後、三井住友グループ内での貸金業の整理が行われるようになってきます。
アットローンは、低金利でサービスを行うなどして差別化を図ってきたのですが、グレーゾーン金利が廃止されたことや、同グループのプロミスが利率を引き下げたことなどから差別化が難しくなってきました。プロミス自体の業績悪化などもあって、最終的にはプロミスに吸収される形になったのです。なお、現在のアットローンは新規受付を停止していますから、実質的にはすでになくなったと考えられます。
太陽銀行は、このような変遷を経て、現在は三井住友銀行となり、三井住友フィナンシャルグループの中核銀行となっています。三井住友フィナンシャルグループは、日本では3メガバンクと呼ばれる巨大銀行の一つで、世界的に見ても規模の大きい銀行だといえるでしょう。
もともとの経営が優れていたことが現在に至ったとも考えられますが、やはり合併の効果は非常に大きかったと考えられます。メガバンクの多くはこのように合併を繰り返して巨大化し、現在では多くの子会社を抱える金融グループとなっているのです。
(⇒銀行の多くは消費者金融と組んでいる)