消費者金融系のカードローンを申込みする際には、銀行と提携してる消費者金融かどうかも選ぶポイントになります。

なぜ銀行と提携している消費者金融が便利かというと、消費者金融とカードローンの契約をするとキャッシングカードが発行されます。本来であれば、キャッシングカードは申込みをした消費者金融の自社ATMでしか利用することができないのです。しかし、それが銀行と提携をしていれば銀行のATMでも消費者金融のカードを利用することができるのです。

そのため返済をしたいけれど家の近くに消費者金融のATMがない、会社の近くや通勤途中にも消費者金融の店舗やATMがないとなると銀行振り込みでの返済となります。銀行振り込みでの返済は振込手数料が消費者金融負担ではなく利用者が負担することになります。また、返済をした日ですが１５時までの振込であれば振り込んだ日が返済日となります。

しかし、１５時を過ぎてしまっての振込や土日の振込となってしまうと翌営業日に消費者金融のほうで着金が確認できた振り込みが確認できた日付が返済日となりますので、振込日が返済日とはならないのです。そうなると金曜日の午後に振込をして実際に振り込まれたのが月曜日であればその日数分の利息がかかってしまうことになってしまいます。

その点、銀行と提携している消費者金融であれば、家の近くや通勤途中に消費者金融のATMがなくても銀行があり、その銀行が消費者金融と提携していればカードが使えますので、銀行のATMでもカードを使うことができて返済期日に間に合わせることができるのです。

ただし、銀行のATMだと営業時間がありますので深夜はATMが使えないケースもあります。その場合ですが、コンビニエンスストアのATMでも利用することができます。コンビニエンスストアであれば２４時間営業しています。一部メンテナンスの時間はありますが、ほぼ２４時間利用できますので早朝や深夜の時間帯でもキャッシングカードを使うことができて返済だけでなく融資を受けることができます。

ただし、消費者金融のすべての会社が銀行と提携しているわけではないのです。そのため消費者禁輸によっては返済は銀行振り込みのみや銀行口座から引き落とししか取り扱っていない会社もあります。そのためカードが発行されない消費者金融もあるのです。

銀行と提携しているかどうかを調べるには、申し込みをしたい消費者金融のホームページにアクセスして調べることができます。商品案内のページ提携先金融機関一覧が掲載してありますので、そこで最寄りの銀行やよく利用している銀行が提携先の一覧にあるかどうかを調べることができます。注意しなければならない点は、融資しかできない銀行や返済しかできないなど提携している銀行によって違いがあることです。

融資も返済も両方できる提携先銀行ATMもありますが、どちらか一方しかできないこともありますので確認しておくことが重要です。いざ返済にきたら融資しかできない提携先銀行ATMであることもあるからです。

また、消費者金融ATMを利用する分には返済や融資で利用した後に最後に利用明細書が発行されます。提携先も返済や融資で利用した後に利用明細書が発行されます。しかし、一部の提携先銀行にはATMを利用しても利用明細書が発行されない、発行されたとしても法的要件を満たしていない明細書が発行されることがあるのです。

法的要件を満たした利用明細書の発行とは、利用明細書には必ず会社名、会社の所在地、連絡先、今回の利用金額とその内訳、次回の支払期日、現在の残高などなど法律でさだめている記載しなければならない項目をすべて記載していなければ法的要件を満たした利用明細書とはいえないのです。融資や返済で利用の都度に明細書を発行することは消費者金融の義務で法律で定められています。

法的要件をみたしていない提携先の銀行ATMを利用した場合は、その銀行の責任ではなく消費者金融の責任になりますので、提携先ATMを利用の都度に法的要件を満たした明細書の発行が必要となります。法定要件を満たしていない提携先銀行ATMを利用した場合に限り、後日利用明細書を自宅または勤務先など指定の住所へ発行してもらえます。

ただし、自宅に何か郵送されたり会社に書類が郵送されてもらうことは、内緒に借金をしていることは困ることです。この場合ですが、希望が無ければ利用明細書の発行は拒否することができます。また、web明細書に対応している消費者金融であれば、webを利用することで確認することができます。

主に銀行と提携している消費者金融となると大手の消費者金融が対応しています。消費者金融と大手４社と言われていますが、大手であれば銀行ATMも提携しているところは利用することができますし、インターネットでの申込みからweb明細書利用にも対応しています。

中小の消費者金融となると、銀行とは提携しておらず単体で営業しているところが多いため、融資や返済も銀行口座を通して利用するところが多いです。これだと中小の消費者金融はだめなのかという先入観がありますが、大手の消費者金融よりも審査は柔軟に対応してくれます。

大手だとキャッシングローンの審査は、すべてコンピュータで自動化されています。その点審査結果が出るスピードも速いのですが、中小の消費者金融であるともちろんコンピューターの審査に加えてその人の内情や事情なども考慮して審査をしてくれます。すべての中小の消費者金融ではないですが、任意整理をしたことがあったとしてもすでに完済をしていれば融資を検討してくれるなど柔軟に審査に対応してくれる小回りがきく営業となっています。

提携先ATMの件ですが、たしかに近くに消費者金融ATMが無い時は利用ができてコンビニエンスストアであれば２４時間営業していますのでいつでも利用可能で非常に便利なのですが、このような提携先ATMを利用すると提携先利用手数料がかかってしまうのです。以前であれば、提携先ATMを利用しても提携先利用手数料は消費者金融側が負担していたのですが、現在ではほとんどの消費者金融で利用者負担として徴収しています。

負担金額ですが、１万円以下の利用であれば１０８円、１万円以上の利用であれば２１６円となっています。これは、返済をしたときも融資を受けた時もどちらを利用した時も手数料がかかってしまうのです。提携先ATMで返済をするときには、通常の返済金額にプラスして手数料を含めた金額が支払金額となります。

融資を受けた時ですが、融資の提携先手数料は次回の支払いのときに前回融資を受けた時の手数料を合わせて返済金額として支払います。前回提携先ATMで２万円の融資を受けて、今回また提携先ATMで返済をするとなると２回分の提携先利用手数料がかかり４３２円も手数料だけでとられてしまうのです。年に何回も提携先ATMばかりを利用していると、手数料だけでトータルで一回分の返済金額になることもありますので、塵も積もれば山となるで余計な負担となってしまうのです。

利用している消費者金融の自社ATMを利用するのであれば、手数料は一切かからず利用できます。土日や祝日であっても消費者金融のATMは手数料無料で利用することができます。そのため近くに消費者金融ATMがあるのでコンビニの買い物ついでにATMで返済や融資で利用することは手数料の無駄になってしまうのです。そのため、提携先ATM利用はどうしてもというときのみ利用をとどめておくことで手数料の節約になります。

消費者金融の中には、独立系の消費者金融と銀行の傘下となっている消費者金融とがあります。親会社が銀行である消費者金融であれば、親会社の銀行のATM利用するのであれば手数料は無料で利用できることが多いので、うまく活用することです。

【参考ページ】
金融業者の選び方にはこうした視点もあります