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東京都の中小消費者金融事情を教えてください!

私は、今、地方に住んでいます。大学生です。実は就職が決まったので、今度東京に引っ越すことになりました。東京には中小の消費者金融会社が一杯あると聞いたんですが、本当ですか?お金に困ったときに借りられる選択肢が一杯あるのはいいな、と思いました。自分は東京に遊びに行ったことはありますが、暮らすのは初めてなので、まったくそのあたりの事情がわかりません。教えてください。

数だけで言えば、たくさんあります

お仕事が決まったとのこと、おめでとうございます。これからの新生活に胸を膨らませているのですね、さて、東京の中小の消費者金融会社について教えてください、とのことで、質問に回答させていただきます。結論から言えば、「数はたくさんあります」ということがまず最初に言いたいことです。

エリアで言えば、日本最大の歓楽街・歌舞伎町がある新宿や、動物園で有名な上野などには、名前すら聞いたことがないような消費者金融の会社がたくさんあります。中には、インターネットで名前を検索しても情報すらつかめない会社もあります。いったいいくつあるのか、といわれても、正直、よくわかりません。いつのまにか営業を停止していた、なんてこともザラにあるからです。

では、こういった会社からお金を借りるのは正直、どうなのかということについてもお話しておきたいと思います。一言で言うと「やめておいたほうが賢明です」ということになります。その理由なんですが、「何が起こるかわからないから」ということがあげられます。貸金業法が改正され、消費者金融の運営も昔に比べるとずいぶんと健全なものにはなりました。

たいていの消費者金融会社は貸金業法やその他の法律を守って営業しています。しかし、中には、法律を守っていない、もしくは、違法すれすれのところで営業をしている会社もないとは言い切れないのです。軽い気持ちで消費者金融を使ってみたら、そこの運営が違法状態で、執拗な取立てを受けた、などという話があるといわれています。

もし、そういう会社に当たってしまったとき、あなたは「それでも自分は大丈夫」と言い切れる自信がありますか?あるならともかく、ないなら大手の消費者金融を利用したほうが無難です。もし、何らかの理由で大手の消費者金融を利用できないなら、せめてインターネットで何らかの情報が得られる会社を利用することを考えましょう。自分の身は自分で守るしかないのです。

東京都中小消費者金融が大手と違うところとは

消費者金融といえば、よくテレビCMなどで見かける全国展開をしている大手を思い浮かべる人が多いです。しかし、消費者金融は大手以外にも中堅と言われる中小消費者金業も多くあります。中小消費者金融の場合、地域に密着しているところが多く、例えば主に東京都中小消費者金融だったり、関西に密着していたりと地域が限定されていることが多いです。

特に、貸金業法が改正されてからは多くの消費者金融が倒産や廃業に追い込まれてしまい、その数は少なくなりました。逆に、改正後に新たに企業した会社もあります。積極的に融資を行う会社や、事業規模を縮小したり、地域限定に絞り込んだり、または大手に合併されたりとそれぞれの会社によって生き残っていくために経営方針も違っています。

また、残った企業の多くは店舗の数を減らす代わりに、インターネットを利用した営業範囲を拡大しています。大手ではほとんどのところが行っていますが、近年は中小でもインターネットでの申込を受け付けるようになってきています。大手と比べると、どうしてもサービス面で劣るところがありますが、その分審査が通りやすいといわれています。

ただ、中小でも大手と同じように信用情報などはしっかりと確認しますし、限度額なども低めに設定されていることが多いです。大手と違うところは、例え過去に金融事故があっても現状の収入や生活状況などをみて審査を行うので、大手で駄目だったとしても中小では通る可能性が高いです。

しかし、中には正規の貸金業者ではなく怪しい会社もあるので利用するときには、登録番号などをしっかりと確認するなどの注意が必要です。(参考ページはこちら→金融業者選びは慎重に

審査は、大手と比べると柔軟ですがかなり保守的になっています。中小業者だと多くても社員が10名ぐらいで業務を行っていて、大手だとある企画開発部門や営業部門、審査部門や債権管理部門などの専門部署を設置するのは難しいです。

そのため、社員は色々な業務を兼務していて、各分野による調査や研究は大手と比べると充分とはいえず、大きな方策はとりにくいようです。融資を行うときにも、ある属性の層に絞り込んで高額融資ではなく、幅広い層に少額な融資を行ったり、新規での融資は少額にして、自社での支払い実績を見てから増額するなどの方針になっているところが多いです。

中小消費者業者の顧客層は、大手と比べるとどうしても属性が劣ってしまいます。そのため不良債権の発生率は高くなります。改正前は高い金利でそれを賄うことが出来ましたが、改正後はそれは出来なくなりました。

大手だと優良な顧客が多いですし、融資の残高も多いので一定の不良債権は補うことが可能ですが中小では難しいです。改正によって、金利収入が少なくなってからは不良債権の発生には自然と厳しくなり、審査では他社の返済の延滞や延滞が多いと嫌われてしまい通る可能性が低いです。

大手と違って中小は余裕はありませんから、不良債権が発生すると即貸付率に影響が出ます。そのため、審査基準や貸付率はその月によって厳しかったり甘かったりします。

また、大きな特徴として最終的には人による審査が重視されます。最近は、中小業者でもインターネットで申し込みが出来る会社が増えていて、来店不要でも融資が受けられるようになっています。

しかし、大手と違い申込みで簡単な入力を行い、即座に審査をして契約、その日のうちに融資を行うというものではなくて、担当者による聞き取りやカウンセリングを行うところが殆どです。聞き取りの調査では、かなりプライベートなことまで聞くことが多いので、慣れてないと不快になる人もいるかもしれません。

中小業者の審査では、申込フォームの入力内容や指定信用情報機関で確認出来る他社の借入状況で絞りこんだあとに、最終的に聞きとりやカウンセリングで本人との会話によって判断を行います。担当者と申込者との対話が重要になりますから、人柄や誠実さなどの担当者の主観や思い込みなどが審査に反映します。もし、対話したときに人柄が悪いや、えらそうな態度などをしてしまうと属性が良くても審査は通りません。そのため、審査のときには担当者に良く思われるように、態度や喋り方、挨拶などをきちんと行う必要があります。

そして、中小消費者金融の特徴として自己破産や債務整理を行った人へも融資を行っていることです。これは、改正貸金業法施行以前にはあまり行われていませんでした。かつては、自己破産や債務整理をした人は審査では信用がかなり低く見られていて、多重債務への貸出の方が積極的に行われていました。

しかし、改正によって多重債務への貸出は禁止されてしまったので、自己破産や債務整理をした方への融資を行うようになりました。最初の頃は、自己破産などの債務整理を行った人への融資は一部の中小消費者金融だけでしたが、最近は新規業者などが参入していきて、積極的にアピールする業者が増えています。現在は、中小消費者金融の間では良い金融事故を起こした顧客を取り合っている状況になってきています。

債務整理などを行った方にとっては、大手で借りられなくても最後の砦として中小消費者金融で借りられる可能性が高くなっていますから嬉しいことです。しかし、積極的にそれをアピールすると普通の申込者は少なくなり、殆どの方が金融事故を起こしてしまった人で占められてしまい客層の質自体も落ちてしまいます。

客層の質を上げたいが、良質な客は大手に取られてしまうので債務整理などを行った人への貸出に頼るしかないというのが中小消費者金融の本当のところではないでしょうか。自己破産や債務整理などを行っている人もですが、総量規制になっていなくて、他社の返済もきちんと行っている普通の良い申込者は、大変審査に通りやすくなっているともいえます。

また、よく中小消費者金融だとブラックでも借りられるとありますが、正確にいうと過去にブラックになっていて、現在はその記録が個人信用情報機関からは消えている状態のことをいいます。完全にブラックになっている場合は、例え中小消費者金融でも貸してくれるところはありません。もし、貸してくれるところがあるとすれば違法業者です。

ブラックには、次のようなものがあります。申込ブラックは、短時間に何度も新規の申込みを行った場合になります。貸金業界では3件までと決まっていて、同時に3社以上申し込んだりするとその情報が個人信用機関に登録されてしまい、ブラックになってしまい、どんなに返済能力などに問題がなくても審査に通りにくくなります。

グループ内ブラックは、繊細な情報は共有してませんが、各業者の判断で返済の延滞などが多いと、同じ系列グループ内の情報で貸出禁止や注意としてブラックになります。この時、同じグループのカードなどを持っていると利用が制限されたり、新規の申込みが出来なかったりします。

延滞や未払いなどを三ヶ月続けてしまうと金融ブラックとして情報が共有されます。また、代払いは返済融資を受けた債務者ではなくて契約のある保証会社から代わりに、返済を受け取ったときにブラックとして登録されます。消費者金融に借入金はなくても保証会社に残金が移ったときに、ブラックとなるようです。

任意整理や特定調停、民事再生や自己破産などの法的に債務整理を行うと、ブラックとして登録されます。また契約解除をされても登録されます。これは、貸金業者が契約を継続しないときに契約解除になりますが、強制解除などになるとブラックとして掲載されます。

何の問題がない人は大手で申し込むのがお勧めですが、金銭ブラックなどになっていたり、大手で審査が通らなかった人は中小の消費者金融業者に申し込んでみるとよいでしょう。大手ほどサービスが充実していませんが、審査では担当者との対話で通るかどうかが決まってきます。困っている状況を丁寧に説明していけば、人柄を見て判断してくれますから通る可能性も高いです。

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