今まで消費者金融の方で借り入れをしてきましたが、銀行でも借り入れを申し込んでみようかと考え始めました。と言うのも友人が銀行をすすめてきたからです。けれど先ほども申し上げたとおり、僕は消費者金融しか利用したことがありません。そのため両者の違いというものがまるでわからないため、いまいち踏ん切りがつかない状況です。
僕が無知だったせいで後々困らないようにするためにも消費者金融や銀行の特徴や両者の違いについて改めて知っておきたいと思っています。どうかご協力お願いします。
両者にはメリットもデメリットもあるということを忘れないで!
まず消費者金融についてご説明しますね。消費者金融は審査のスピードがとても速いという特徴があります。最短30分で終了するところも現在は少なくありません。ですから、急きょとしてお金が必要になったというときは消費者金融へ借り入れの申請をするとよいでしょう。
それに借り入れ審査の申し込み方法がとても豊富です。来店して申し込む従来からの方法はもちろん、インターネットや電話、FAX、郵送などがあります。「手早く済ませたいからインターネットで」とか、「書類が家に届くとまずいから店舗で申し込もう」など、自分に合った方法を選ぶことができるのが良い点ですね。
そして何より消費者金融は審査がやさしめですから、借り入れがしやすいのです。過去に借り入れをしていたとき、何度も何度も返済の遅延をしていたら審査の対象外とされてしまうおそれがありますが、数回の遅延であれば目をつぶってくれることも多いです。それに中小消費者金融になるとさらに審査が通りやすくなります。もし過去に遅延などしたことがあって、借り入れができるか心配…ということであれば中小消費者金融をあたるとよいかと思います。
一方で「消費者金融はヤミ金なんじゃないのか」という疑問を持つ方もいるため、銀行と比べると消費者金融にあまり良いイメージを持たない人がまだまだ多いという点があります。実際は消費者金融とヤミ金はまったく違う企業ですから、利用する際でも借り入れを怖がる必要はありませんよ!もし心配なようであれば、借り入れの審査を申し込む前に消費者金融に問い合わせてみるとよいでしょう。
次に銀行についてご説明します。銀行は何よりそのネームバリューが魅力と言えます。銀行は大切なお金を管理するために国民の誰もが利用するところですから、とても身近な存在です。そのため、名前を見ただけでも「信頼できる」と思えますよね。それに財政面から見ても銀行は安定しています。銀行にお金を預けるにしても、また銀行からお金を借りるにしても安心感が得られるというところが銀行を利用する際のメリットなのです。
それから、銀行は消費者金融よりも金利が安くなっています。そのため、返済に時間をかけてしまったとしても消費者金融より負担が少なくなるという点があります。しかし金利が安い一方で、審査がやや厳しめであり、その結果が出るまで時間がかかるという特徴を持っています。ただ金利が安い点は返済のときに大変助かる要素ですから、時間に余裕があり、金利もなるべく安く済ませたいという場合は銀行で借り入れをするのが最適ですね。
このように、消費者金融と銀行には様々な特徴や違いがあります。自分の状況をよく確認し、返済プランがもっとも立てやすい借り入れ先を選ぶとよいでしょう。
消費者金融と銀行融資は似て非なるものです
みなさんは融資という言葉はご存知でしょうか。そうです、金融機関などからお金を借りることを融資を受けるといいますね。その融資を受けるという行為にも、さまざまな方法がありまして、たとえば会社が新しい事業を展開したり、新しい支店を設立したりする場合には銀行から事業性の資金の融資を受けます。また、個人が住宅を購入したり、車を購入したり、学費を支払ったりする際に受ける融資は個人向けローンと言って、銀行がその用途にあった資金を貸し出してくれます。そして、もっと少額の、使途が決まっていない資金の融資を受ける場合には消費者金融などを利用して生活費の足しにしたり、急な出費に対して備えを行ったりすることもできるのです。
(⇒金融業者によって違う融資のサービス内容)
それらの融資は、融資と一口に言ってもその性質は全く異なります。法人に貸し出す、個人に貸し出すのほかにも、貸し出し元の金融機関によっても様々なジャンルに分けることが出来るのです。そして、融資というものはお金を貸し出す行為でありますので、それに対しては利用者の保護の観点からなる、さまざまな法律によって守られているのです。利息制限法などでは個人に対する貸出金の上限金利が定められており、10万円未満であれば20パーセント、100万円までであれば18パーセント、それ以上の場合は15パーセントよりも高い金利でお金を貸し出してはいけないことになっています。法外な利息を設定してしまった場合には行政措置や刑事罰に問われることもあり、金融機関にとっては必ず守らなければならない法律の一つであるといえるでしょう。
また、総量規制による制限も設けられています。これは、個人への貸し出しについては年収の3分の1以下の金額しか貸し出しを行ってはいけないことになっており、仮に年収300万円の方が300万円貸してほしいと申し出てきたとしても、それは受けることが出来ないのです。これも、身の丈に合わない借金を重ねてしまって返済が不可能になってしまう状況を防ぐために作られたものでして、利用者を守るための制限ということが出来るでしょう。
裏を返すとそれだけたくさんの方が借金問題に苦しんでいるという現実があるのです。たとえ本当はもっと高額のお金を借りても日々の節約によって返済が可能な方もいるのでしょうが、それ以上に返済が出来なくなってきて自己破産せざるを得ない状況になってしまう方が多いので、これらの法や規制はだんだんと強いものになってきています。
しかしながら、実は銀行融資においては総量規制の適用外になっています。たとえば住宅ローンを組むのにあたって年収の3分の1までしか貸すことはできませんと言われてしまったならば、住宅の購入など到底できないことになってしまいますよね。ですから、銀行だけは特別でして、その総量規制とは別枠で考えることが出来るのです。
ですが、もしみなさんが住宅ローンを組もうと考えたときに、消費者金融からの借入残高が残っていたとしたならば、おそらくその残債を片づけることが条件になることでしょう。いくら並行して借入をすることが出来るとはいっても、消費者金融を利用するということは普段の生活費にすでに困っているということですから、新たに住宅ローンを組んでその返済負担までも負わなければならないとなった時に返済が出来なくなってしまうリスクが高いと判断されるためです。ですから、住宅ローンのような高額の借入をする際には、一度その他のローン残高をすべて支払いきってゼロにしてから申し込みを考えられると良いのではないでしょうか。
逆に、消費者金融の利用にあたっては住宅ローンがあっても問題ありません。いえ、問題がないというとすこし誤解を生む表現になってしまいますが、借りることが出来ないというわけではないのです。前述のとおり住宅ローンはその借入とは別枠で考えることはできるのですが、それでも返済負担が発生していることには変わりありません。それだけ返済が滞るリスクが高くなるという点については何ら変わりはないのです。ですが、少額の融資であれば十分承認をもらうことは可能でしょうから、すぐ借りてすぐ返すを徹底すれば、問題なく利用できることと思われます。
このように、銀行融資と消費者金融の間には、関係性があるようでなく、無いようであるという奇妙な関係が成立しています。それはやはりそれぞれの持つ融資の性質の違いと、お金を貸すという共通の部分を兼ね備えているからなのではないでしょうか。モノづくりの世界では、基本的に似通ったジャンルの完成品を持つ他社はライバル会社になりますので、協力して何かを行うということは共同開発程度であり、技術力を他社に提供することはまずあり得ないことと言えるでしょう。しかし、金融業界において言えば、互いのリスクを減らすために協力し合うこともあります。
その最たる例が審査における個人信用情報の共有です。個人信用情報は融資の申込人の金融事故歴などのマイナスポイントが掲載されているものでその専門の機関が作成しているものですが、その情報はどの金融機関でも同じものを共有して使用することになります。ですから、こちらの金融機関ではキャッチしていた金融事故歴を、他の金融機関に持ち込んだら見逃された、ということはまずないといって良いのです。
お金のトラブルは大変大きくなりがちな問題です。金の切れ目は縁の切れ目という言葉もあるくらいですから、それだけ大問題に発展して社会的信用を失うことにもつながるのです。この金融機関の審査はその代表例ともいえるのもので、一度どこかの金融機関からの信用を失ってしまうと、すべての金融機関からの信用を失うことになってしまいます。融資をうけたらキチンと返済するように心がけましょう。
以上のことから考えますと、数ある金融機関の中でもやはり銀行は特別な対応がとられている金融機関であるといえるかもしれません。さまざまな規制も銀行の場合は条件が緩くなっていることもありえます。それだけ大規模な金融事業を行っており、大量の資金を貸し出す分、規制が緩いのかもしれません。しかしながら、その緩さはリスクと背中合わせのものですので、一歩間違えれば大きな事故につながります。ですから、銀行では審査を細かく行ったりしながら少しでもリスクを低くしていくために厳しい目で審査を行っているのではないでしょうか。
結局のところ、利用者のみなさんが借りたお金をきちんと返すことが出来るのであれば、このお金のトラブルというものは発生しません。契約に基づく利息と毎月の返済額をきちんと払い続けることが一番重要なのです。何かがあるから規制が出来るわけですので、その問題自体が起きなければ規制など必要ないというのが本音のところなのではないでしょうか。
ですから、みなさんはまず借金を作る前によく自分の生活環境、収入、固定費、家賃などをしっかりと計算したうえで、毎月返済可能な金額を見つけ、そこから借りても十分返済できるだけの金額の融資を受けるように心がけてください。審査を行っている方々は皆さんの生活の一から十までをすべて把握しているわけではありません。あくまで年収などから統計上このくらいであれば大丈夫という判断の仕方で金額を見積もるしかないのです。ですから、最後はやはりみなさんご自身の意思や考え方によってきちんと返済できたり、焦げ付いてしまったりという事態になるのです。
どこの金融機関でもどこかにお金を貸すということはそれだけのリスクを負っています。みなさんの今後の行動次第でそのリスクを金融機関がもっととれるか、それとも減らすために規制を強くして絞ってしまうかが決まってくるのです。あまりに絞られると肝心な時に適切な融資を受けることが出来なくなってしまう可能性もありますので、よく考えて計画的に融資を受けてください。