この度、新築の家の購入を考えており銀行での借り入れを希望しています。ただ過去に消費者金融での利用実績があるのですが、銀行での借り入れは可能でしょうか。(参考ページはこちら→融資審査では実績が重要?)
過去に消費者金融利用があっても審査が通らないことは無いです
住宅を購入する際、金額がかなり大きくなるため銀行の住宅ローンを利用される方は多いと思います。よって、まずは銀行のローンに関する審査に通らないと話になりません。(参考ページはこちら→銀行の融資審査はシビア?)
そこで銀行のローンには、どういった審査があるのかということをご説明しますと、申し込みの後の審査では、初に①自分名義のクレジットカードの保有枚数、②毎月の生活費の金額、③過去に借り入れの実績はないか、もしある場合はどこから・どのくらい借りたか、さらに延滞等の事故はないか、などの個人情報履歴を必ずこと細かに聞き取り調査されます。その後、そういった調査の結果から、最終的に融資可能かどうかを判断されるのです。
ただ、どういった基準で決められるのかはほとんどの金融機関では公表されていませんが、やはり過去に消費者金融を利用していると銀行の住宅ローン審査には通りにくいとはいわれています。
しかし消費者金融の利用実績があるからといって必ず審査に通らないということではなく、審査の際に本当に重要とされることは、住宅ローンでの借り入れる額は年収の何倍にあたるのか、また収入額に対しての、返済額の比率はどれくらいなのか、いう点だといわれています。ちなみに2014年時点での理想的な数字は、年収の5倍~6倍で、返済比率については30%~35%くらいだそうです。
ただ何度も言うように過去に消費者金融での借り入れ実績があると、審査には通りにくくなるというものの、そういった実績が残るのは普通5年くらいとされているため、住宅ローンを受ける前に、自身の情報をしっかり調べておく必要があります。
これはあくまでも過去に悪質な延滞等がない場合の話であり、そういったことがあった場合や、現在もまだ借り入れが完済できていない場合は、審査の通過は非常に難しいといえるでしょう。
しかしながら過去の消費者金融利用実績でどうしても銀行の審査に通らないという場合についてですが、通常銀行などの各金融機関では住宅ローンの審査の際、申込者の同意を得たうえで3つの個人信用情報機関(1.全国銀行個人信用情報センター、?.株式会社シー・アイ・シー、3.株式会社日本信用情報機構)を利用しているようです。
もちろん審査に通るためには住宅ローンに関する申し込みの条件(年齢、年収、勤続年数 他など)の基準に沿う必要はありますが、審査の内容は信用保証会社毎に違ってきますので、銀行のローンの申し込みをする際に併せて、過去に消費者金融利用がある場合の審査に関しても相談されてみては如何でしょうか。ただすべての銀行がこの相談に対応してくれるかどうかは判りかねますのでご注意ください。
【参考ページ】
利用する金融業者によっての違い
消費者金融と銀行の借入にはどのような違いがあるのか
子供の習い事の月謝や、部活動の合宿、予期せぬ冠婚葬祭など、何らかの理由で自分では用意することのできない金額を用意しなければならない状況に陥ってしまうケースは珍しくありません。そんなとき、身内や友人などからお金を借りるあてを探すのはなかなか大変です。また近い存在なだけあって、負担をかけてはいけないと気持ち的に遠慮をしてしまい、なかなか切り出せないという人も多いでしょう。
しかし、金融機関から融資を受ければ、そのような心配も不要です。余計な気疲れもせず、審査に通ればすぐにお金を貸してもらうことができます。最近ではインターネットから申込も可能なので、近くに店舗がない人や忙しい人でも簡単に申込ができるのも魅力です。さらに即日融資に対応している所へ申し込みをすれば、その日のうちにお金を手元に用意することも可能です。
融資を受けることのできる金融機関には、銀行や消費者金融などがあります。また、最近では銀行と大手の専業消費者金融会社が合弁された会社である銀行系の消費者金融も増えています。この背景には、2010年に賃金業法が改正されたことが大きく関わっています。消費者金融業界は、この賃金業法の改正によって定められた総量規制の実施により、厳しい情勢に陥ってしまいました。総量規制とは、金融機関から利用者への過剰な貸し付けを防ぐために定められた、収入の3分の1を超える借り入れはできない、という決まりです。
しかし、銀行や銀行系消費者金融は賃金業法の管轄外であるため、この総量規制の影響をうけません。そのため、利用者は銀行や銀行系の消費者金融からであれば、原則として収入の3分の1をこえる借り入れをすることも可能となります。
銀行系消費者金融には、銀行が消費者金融市場へ参入する目的で新たに設立した会社と、消費者金融に銀行が出資をするなどして買収し、銀行の子会社化したものの2つのタイプがあります。
このように、ひとまとめに金融機関といっても消費者金融と銀行の借入は条件に違いがあります。そのため利用する際は、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、自分に適した金融機関を選ぶ必要があるでしょう。
2つの違いは、大きく分けると次の4つです。まず1つ目は、上述した借入限度額です。借入限度額が多い順に並べると、1番多いのが総量規制の対象外である銀行、続いて同じく総量規制の対象外である銀行系消費者金融、そして最後に総量規制の対象である消費者金融、という順になります。そのため、大きな金額の融資を希望する場合は銀行や銀行系消費者金融の方が適していると言えるでしょう。
続いて2つ目は金利です。金利に関しても低い方から順に並べると、銀行、銀行系消費者金融、そして消費者金融という、利用限度額と同じ順番になります。これだけだと、消費者金融でお金を借りるメリットがないように感じる人もいるでしょう。しかし、消費者金融のメリットは次の3つ目の違いである審査基準にあります。
審査では申込者が信用できる人物であるかどうか、つまりお金を貸したらきちんと全額返済してくれるかどうかが問われます。実は、2つ目のポイントである金利の違いは、この審査の厳しさに反映されているのです。
金利は、貸し倒れのリスクを加味して設定してあります。よって銀行は厳しい審査を実施し、信頼できる申込者に絞り込むことで貸し倒れのリスクを低減し、低金利を実現しているのです。反対に金利が高い消費者金融は、銀行に比べると審査は甘いです。しかし、その分信頼度の低い利用者も増えるため、お金を貸したまま戻ってこないというリスクも高くなります。よって必然的に金利も高めに設定されているのです。
最後の4つ目は、審査のスピードです。3つ目に記したように、銀行では厳しい審査を行うため、審査に要する時間も消費者金融より長くなるほか、用意しなければならない書類も多いです。そのため申込から融資までの時間が長くなりがちです。その点消費者金融は申し込みから審査、融資までの流れが非常にスピーディーなのが特徴です。審査は最短で30分、申し込んでから数時間後に振り込みが可能というケースもあります。
また銀行系の消費者金融も、審査に時間がかかるという銀行のデメリットを解消すべく、既存の消費者金融と手を組み、そのノウハウを活かすことで消費者金融とできる限り同じくらいのスピードで融資を実現しようという取り組みが行われています。
このように、銀行と銀行系消費者金融、そして消費者金融では、それぞれメリットデメリットが存在します。では、結局のところ融資の申し込みをする場合、この3つの中でまずどれを1番に考えればよいのでしょうか。
その答えは、銀行系の消費者金融です。なぜなら、銀行系の消費者金融は、銀行と消費者金融双方の優れた部分を掛け合わせた特徴を持っているからです。具体的なメリットは大きく4つです。
1つ目は総量規制の対象外である点、続いて2つ目は融資限度額が高いという点、そして3つ目が比較的低金利で借りることができる点、そして最後の4つ目が、銀行の名前がついていることからくる安心感です。
銀行系の消費者金融が低い利息と高い融資額で対応できる理由は、経営母体である銀行の持つ資金力に支えられているからです。さらに、上述したように消費者金融会社と手を組み、長年蓄積された綿密なデータやノウハウをプラスすることによって、銀行本体の貸付審査よりも比較的短時間での借り入れが実現できているのです。
多くの銀行系消費者金融は、銀行や消費者金融のような街中にある有人店舗を持っていません。そのため、申込をする際は主にインターネットや電話、郵送などの手段を利用します。
このように銀行系の消費者金融は、「1番最初に申込をしたい金融機関」として利用者に支持されている人気の金融機関です。ただし、通常の銀行ほどではないものの、専業系の消費者金融と比較すると審査基準はやや厳しい傾向があるため注意が必要です。では、審査を通過するためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
まず気をつけなければならないのが、多重申し込みです。なるべく審査に通る可能性を増やしたいからと、短い期間で複数の金融機関へ申込をすると、申込ブラックと判断されてしまい、申込情報が信用機関に登録されてしまうのです。この情報が登録されている間は、申込ブラックとして新たに別の金融機関へ申込をしても、ほとんどのケースでは審査に落とされてしまいます。
信用機関に登録された情報は、最大で半年の間保存されます。したがって、1度申込ブラックになってしまうとその後最大6カ月の間はどこからもお金を借りることができないということになります。具体的に短期間に複数の申し込みとはどれくらいなのかというと、だいたい1ヵ月に3社以上の申し込みをすると、申込ブラックと判断されてしまいます。やみくもに申し込むのではなく、Webサイトの口コミで各金融機関の審査の特徴を把握し、自分がなるべく通りそうなところへ申し込むのも1つのポイントでしょう。
また3社全ての審査に落ちてしまったら、続けてすぐに申込をするのではなくある程度の日数をおいてから申込をしなければなりません。1ヵ月に申し込むのは本命の1社、それから保険の2社、合計3社までにしましょう。
申込をする際に提出する申込書の不備も審査に落ちてしまう原因の1つです。「どうしても審査に通過したいので、本当は勤めていないけれど大手企業の名前を書いた」「他社から多額の借り入れがあるが、審査に落ちそうなので少なめに書いた」など、事実とは異なる情報を記入するのは絶対にNGです。このような嘘はすぐにばれてしまいますし、「この申込者は嘘をつく信用できない人物だ」と判断されて、審査担当者へマイナスの印象を与えてしまうことになりかねません。