消費者金融でお金を借りる時、身分証明書は絶対に欠かせません。収入証明書など、金融機関によってあってもなくても良いもの、提出が必ずしも義務付けられていない書類もありますが、希望借入金額に関わらず消費者金融の身分証明書は必ず提出する必要があります。

では、具体的には消費者金融の借入審査で求められる身分証明書はどういったものがあるのでしょうか。詳しくピックアップしていきたいと思います。身分証明証で一番メジャーなのが、運転免許証です。運転免許証は顔写真も住所情報、生年月日など主要な情報が一通り記載されていますし、非常に信頼度の高い身分証明書になります。

ちなみに、海外は日本よりも運転免許が取得しやすいこともあり、留学中や出張中に国際運転免許証を取得するケースもある筈です。英語でInternational Driving Permitと呼びますが、国際運転免許証は道路交通に関するジュネーブ条約に基づいて交付されるものです。

そもそも、日本の運転免許証と写真、渡航を証明するパスポートなどの書類があれば、現地ですぐに調達することができます。旅行先、出張先で車を運転する予定なら、絶対に取得しておかなければなりませんし、案外国際運転免許証を取得している人間は多いようです。

ただし、日本での免許がなく、初めて海外で運転免許証を取得した場合、いくら免許を持って帰ってきても消費者金融の身分証明証としてはあまり使えない可能性が高いでしょう。

とりあえずOKとされた場合も、やはり健康保険証など他の身分証明書の提出を求められる筈です。そもそも、国際運転免許証の有効期限は滞在先によっては数ヶ月しかありませんし、基本的に有効期限は1年間しかありません。

また、日本の運転免許証も、有効期限が切れていては証明証の役割を果たすことはできません。日本の運転免許証は誕生日を迎える前後1ヶ月、合計2ヶ月間の間が更新期間になります。もし誕生日が6月5日なら、5月5日から7月5日までに更新しなければなりません。有効期間は違反の有無など諸々の条件によって異なりますが、いざ消費者金融の借入申し込みの時に有効期限が切れていた・・・なんてケアレスミスをおかさないよう注意が必要です。

最近はスピード審査の借入プランが人気を集めていますし、申し込み後数時間で現金を調達できるプランもありますが、申し込む側にも用意する書類に不備がないことが重要です。

いくら消費者金融の方でスピード審査の為のシステムを整えていたとしても、運転免許証の有効期限が切れていたり、ミスがあればお金を融資することはできません。ちなみに、万が一免許証の有効期限が切れている場合の手続きも、状況次第で違うのでご注意下さい。免許証の失効日から半年以内であれば、適正試験に合格し講習を受けることで、即日免許証を交付して貰えます。ただし、免許証の失効日から6ヶ月以上を過ぎている場合は、適正試験に合格し申請しても、仮免許証しか交付されません。当然仮免許だと金融機関側も、「健康保険証などもう1つ別の身分証明書を提出できますか？」なんて請求せざるを得ません。

しかも、免許証の失効日から1年以上も手続きをしていない場合、適正試験に合格したり講習を受講する他、即日免許証を交付して貰う為にはパスポートや診断書を用意しなければなりません。万が一と言うこともありますから、ご自身の運転免許証に関しては有効期限などを事前にしっかり確認しておきましょう。ただし、もちろん運転免許を持っていなければ免許証もありませんから、別の証明書類を用意しなければなりません。運転免許証の代わりになる身分証明証は、健康保険証もしくはパスポートになりますが、実は健康保険証やパスポートの場合、水道代金など公共料金の請求書や支払い明細など複数の書類を2種類以上提出するよう、指示される可能性が強いでしょう。

なぜなら、健康保険証は紙媒体のものもカード媒体のものも、顔写真が掲載されていないからです。金融機関としても、なりすましトラブルなどを防ぐ為に、パスポートや公共料金の支払明細書など、念の為に情報を確かめる為の書類を欲しがります。

また、あまり知られていない情報かも知れませんが、健康保険証を身分証明書として提出する時、健康保険証の種類も審査に影響する可能性があります。そもそも、健康保険証にも複数種類あることも知らない方が多いようです。

健康保険証はどこで発行されるのか、発行団体によって、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合、国保の4種類に分かれます。一般的に社会保険証と呼ばれるものは、全国健康保険協会が発行した健康保険証です。

大企業に勤務しているサラリーマン、またその家族がモテるのが、健康保険組合の保険証で、公務員と家族に発行されるのが共済組合が発行する健康保険証です。つまり、この2種類の健康保険証を発行して貰う条件にあてはまらない場合、自分が在住している市町村の役所に行き、国民健康保険に加入する為の手続きを取らなくてはなりません。

つまり、国保以外の健康保険証を持っているだけで、社会的に非常に安定しているお仕事に就いている人間、またその家族であることの証になります。当然、消費者金融でお金を借りる時にもローンを組む時にも、国保より断然有利になることは間違いありません。

ランクで言うなら、最も有利になるのが安定性抜群の共済組合です。やはり公務員は時代に左右されず、一生安泰と思われていますし、事実公務員ほど安定した職業はありません。（参考ページはこちら→やはり公務員は融資審査でも有利に？）

続いて評価されるのが、健康保険組合、全国健康保険協会です。こういった健康保険の種類によって、単純に勤めていることを証明するだけではなく、勤め先の企業、職場の規模も伝わります。しかも、健康保険証には資格取得年月が記載されています。資格取得年月によって、どれぐらいの期間その職場で働いているのか、勤続年数も証明することができると言うわけです。

消費者金融審査の公務員最強説は、ここでも証明されます。もちろん国保だって、きちんと働いていることの証明になりますからマイナスに働くことはありませんが、共済組合のように審査でプラスに作用することはありません。

ちなみに、派遣社員の場合、社会保険には加入することはできるのでしょうか。結論から申し上げますと、派遣社員でも条件次第で社会保険に加入することは可能です。

不安定な雇用形態と思われてしまう派遣社員は、やはり消費者金融の借入審査でも不利になります。もちろん、派遣雇用でも長期間働き続け、安定した収入があれば評価される可能性はあります。更に、社会保険に加入することで安定雇用をアピールすることができますし、実際に保険としても便利なので是非加入手続きをしましょう。

ずばり、派遣社員が社会保険に加入する時に満たさなければならない労働条件は2つあります。1つは、2ヶ月以上に渡る雇用契約を交わして貰う予定があること。もう1つは、1日、あるいは1週間の労働時間と1ヶ月の労働日数が、その勤め先に正社員雇用されている人間の4分の1以上あること、以上です。

なんとなくイメージや思い込みだけで、どうせ自分は社会保険に加入できない、と諦めている方も大勢いらっしゃいますが、加入条件を満たしているのであればただちに手続きを取らない方が損です。社会保険に入れば消費者金融のキャッシング審査を受ける時にも重宝しますし、運転免許証をお持ちでない方ならとくに役立つでしょう。

このように、身分証明書１つ取っても、単なる名前と住所、生年月日を確認する為だけのものではないことがお分かり頂けたでしょうか。また、必ず提出しなければならない身分証明書からも、職業情報などは安易に嘘をつけないことも理解されたと思います。虚偽申告は大きなマイナス要素になるので、ご注意下さい。