某大手消費者金融だけを利用してきた40代の男性会社員です。その消費者金融とお付き合いを始めてから、もう1年以上になるでしょうか…。
2ヶ月ほど前に、一度消費者金融から増額のお誘いがありましたが、その時は増額が必要なかったのでお断りしました。が、そろそろ今度は増額をお願いしてみようかと考えています。
そこで消費者金融で増額できない理由に関してお聞きしておきたいのです。よろしいでしょうか?
(⇒融資限度額を増額するコツ)
増額不可の一番の理由は返済能力の問題
わかりました。あなたのご質問にお答えしましょう。基本的に利用している消費者金融と良好な取引関係を少なくとも半年以上に亘って維持していれば、たいていの場合に増額を認められると思います。
今回のご相談者の場合には、2ヶ月ほど前に、すでに消費者金融の方から増額のお知らせがあったとの事なので、消費者金融と良好な取引関係にあると考えて良いでしょう。ゆえに、まず問題なく消費者金融で増額を認められると思われます。
他方で、消費者金融で増額できない理由は幾つかあります。まずは返済実績です。消費者金融の増額審査では、この返済実績がなによりも重視されるのです。これまで一度も返済の遅延や滞納が無ければ返済実績はクリアできると思います。
逆に一度でも過去に返済の延滞履歴があると、その時点で増額審査に落とされると考えた方が良いのです。そして、きちんとした返済実績は、確たる返済能力があることへの証となります。
この返済能力の証があることが増額審査に通るためのファーストステップと言っても過言ではないのです。加えて、それなりの借入実績も必要なのです。なぜなら、お金を借りてくれない人に増額をする必要はないと考えられてしまうからなのです。
次に増額できない理由としては、「他社からの借り入れがある」ことです。他の消費者金融は言うに及ばず、銀行や他の金融機関からの借り入れがあると、増額審査ではとても不利になります。
と言うのは、「他の消費者金融でお金を借りれるのなら、わざわざ増額する必要はないだろう…」といった考えが審査担当者の頭をかすめることになるからです。また、他社からの借り入れの返済中であると審査ですごく不利になるのです。
それゆえ、他社からの借り入れがある場合は増額できない理由となるのです。さらに増額できない理由としては、増額審査では必ず収入証明書の提出が必要になるので、新規申込み時より給料が下がっていると、まず増額は無理です。
逆に利用限度額を減らされてしまいます。また、給与の上積みが認められない場合も「返済能力に上積み無し…」と見做されて増額は却下され、よくても現状維持のままと言うことになると思われます。
それゆえ、「給料が少しでも上がった時は増額のチャンス!」と考えて良いのです。そして最後の点としては、個人属性に変更があった場合なのです。具体的に言えば、新規申込みの時の勤務先から転職した、社会保険が変更になった、また公務員から会社員に転身した等の個人属性の変更を前もってきちんと届出をしていないと増額審査において「信用性に疑問あり!」との印象を与えてしまうことになって審査に悪影響を及ぼすことで増額してもらえないこともあるのです。
消費者金融は、無担保無保証人で信用取引でお金を融資する会社なのです。そのことから少しでも信用に疑問を抱かせると増額審査にかかわらず融資に関するいかなる審査において通るのが難しくなってしまうのです。
以上の点に思い当たる節が無ければ、消費者金融の増額に申し込んでも通る可能性は十分あると言って良いでしょう。
消費者金融で増額できない理由と増額する為の条件
消費者金融で増額できない理由、原因についてまとめてみました。
まずキャッシングの利用限度額を増枠するには、新規で契約をした時のように審査があります。当然その審査に通らなければ増枠する事は出来ませんが、具体的にはどうすれば審査に通して貰う事が出来るのでしょうか?
①キャッシングの利用歴・返済状況
大抵の消費者金融では返済実績のない、または利用歴が少ない人の場合は増枠をして貰う事が出来ません。一般では増枠をして貰う為に必要な返済実績は最低半年以上といわれています。が、最初の借り入れから半年経過していなくても2、3ヶ月で増枠の審査に通ったという方も居ますので、半年以上というのは必ずしも必要な条件ではありません。ですが、審査に通りやすくなる為にも少なくともそれ位の返済実績があった方がいいでしょう。
それよりも重要で最低限必要なのが毎月の支払が滞りなく払われているのかどうかです。遅延があった場合については下記の②に詳細を記しますのでここでは省きますが、毎月最低返済金額すらキチンと返済する事が出来ていなければ増枠をして貰える可能性はほぼ0パーセントに近いです。なので増枠を希望されるのなら必要最低限の支払い金額は毎月の期日にちゃんと返済するようにしましょう。
そして更に最低限必要な支払いをしているだけでなく、毎月の最低返済金額以上の支払いがされていれば尚良しです。例えば10万円を消費者金融から借りていて、毎月の返済最低金額が5000円だった場合、返済期日内に5000円ではなく1万円や2万円といったように必要最低限の金額以上の返済をしているという事はままだまだ余裕を持っていると解釈されますので、増額の審査に通る可能性が普通よりも高くなります。
②返済の遅延がない
過去に返済の遅延があったかどうかで審査にかなり影響を及ぼす可能性が高いです。返済期日内にきちんと返済をする事が出来ない=返済に回すお金が無い、契約した際の約束を守らないルーズな人、等とにかく悪いイメージを持たれてしまう事は間違いないので何度も返済の遅延がある人であれば審査に通るのはとても厳しいのではないかと思います。
消費者金融にもよりますが、金融会社によっては例えたった1日の遅れだったとしても、たかが数百円や数千円だったとしても、返済期日内に遅れ返済出来なかったという事は事実なのでそれだけで信用がガタ落ちになってしまうという可能性があるのです。少しシビアかもしれませんが遅延は貴方の信用を大きく傷つけ、増額が出来ないどころか最悪の場合によってはカードのキャッシングの使用が止められてしまう可能性もありますので注意が必要です。
『うっかり忘れてしまっていた』なんていう事もないようにして、期日内に誠実に返済しましょう。やはり消費者金融側にとっても、ゆとりがあって安心して信用できる相手にお金を貸したいですから。
③他の消費者金融からの借入件数
その消費者金融と契約をしている間に他の消費者金融からまたキャッシングをしてしまうのも増枠に影響がある可能性が高いです。返済の遅延や事故が一度もなく真面目にコツコツ返済をしていたとしても、この理由だけで増枠の審査に落ちてしまう場合もあるでしょう。なので、わざわざ他の消費者金融からお金を借りるぐらいなら一つの消費者金融に絞り、増枠を期待してそこでのみお金を借りるようにしましょう。ですが、もしも仮に既にキャッシングを他会社からしてしまっていたとしても、どうしても借りたいからといって嘘をついてはいけません。消費者金融は信用情報を共有されているので他社から融資を受けているのなら調べたらすぐに情報が出るようになっています。
④収入証明書の提出
金額にもよりますが、額枠が50万円以上になる増枠である場合はこの収入証明書の提出が必要になるでしょう。収入証明書とは、給与明細書、源泉徴収票、市民税税額決定通知書、所得証明書、課税証明書といったような自分の現在の収入を証明する為のものです。なので当然ではありますがその証明書は勿論今現在最新のものを提出しなくてはなりません。こちらは金額によっては必ず必要となるものですので増枠の申し込みをする際には必ず用意をしておくようにしましょう。毎月お給料を貰っている人であれば給与明細書が一番手っ取り早いです。が、その給与明細書というのは保存せずに捨ててしまう人も意外と多いようです。最新のその明細書を捨ててしまった、もしくは家をどれだけ探してもどうしても見つからないといった場合には市役所に行けば課税証明書や所得証明書を貰うことができます。勿論幾らかの手数料が必要になりますが・・・
(⇒融資審査では年収だ物を言います)
⑤総量規制
貸金業法で定められた総量規制とは、貸付金額を年収の三分の一以下迄に制限するというものです。銀行カードローン、信用金庫のカードローンといった総量規制対象外のカードローンも中にはありますが、キャッシング枠のみの消費者金融の場合はこの総量規制が適用されます。なので増枠を申し込もうとしても、現在の総借り入れ金額が年収の三分の一を超える場合であれば増枠する事は出来ません。どれだけお願いして誠実に頼んでも法律でそう決まってしまっているので、年収の三分の一以上の総借り入れ額になってしまう場合であれば、総量規制対象外であるカードローンを検討してみましょう。有名所では『新生銀行カードローン、レイク』や『イオン銀行カードローン』などがあります。特にイオン銀行カードローンの方は金利が安いので金利を少しでも節約したいという方にはオススメです。
⑥申告漏れが無いか
勤務先、社会保険の種類、住所や電話番号など契約時に記入した時の情報と現在に変更が無いかどうかを確認する必要があります。変更があったのにも関わらず消費者金融に連絡をしないままでいると、これもまた信用性に大きく問題があるとして増枠の審査に通り難くなってしまいます。特に重要なのは収入に関わる勤務先と、必要な時に連絡を取り合う為に必要な電話番号です。なので記入した時の情報と変更がある場合は速やかに通知をしておいた方がいいでしょう。消費者金融によってはウェブ上で会員情報の変更をする事が出来る会社もありますので、携帯電話やパソコンですぐに変更をする事が可能です。それ以外であればコールセンターなどで電話をして通知をしましょう。
キャッシングの増額審査に通る為の条件を簡単に纏めますと
1.初回借り入れ開始日から数ヶ月以上日数が経過してる。必要最低限以上の返済金額を返済している。
2.契約時から支払をほぼ延滞したことが無い。毎月きちんと期日内に返済をしている。
3.契約中に他の消費者金融から借り入れをしていない。
4.給与明細書や源泉徴収票など、収入証明書をキャッシングしている消費者金融に提出している
5.総借り入れ金額が現在の自分の年収の3分の1を超えていない
この5点になります。他にも何かキャッシングの増額の審査に有利になる方法があるかもしれませんが、この5つはほぼ最低条件といっても過言ではありませんのでどれか一つでも欠けているものがあれば増枠の申し込みをする際に見直すようにしましょう。一度増枠の審査に落ちてしまうと、数ヶ月の間は審査に通る可能性が極めて低くなってしまうので注意が必要です。
審査に通りやすくなる為に必要なのは『信用』です。個人の信用で取り引きをするのが消費者金融なので、増枠の審査に通る為にはまず誠実であるようにしましょう。間違ってもなんとか審査に通ろうとする為にオペレーターの方に嘘をついてはいけません。相手もプロですので嘘をついてもバレてしまいせっかくのあなたの信用を失墜させてしまうのがオチです。そして増枠をする前に、本当に増枠が必要なのかどうかを改めて再確認しましょう。キャッシングはとても便利ですが、身の丈以上に借りたりせず、本当に必要な分だけにしておくようにしてくださいね。