公務員は、定年までの身分保障がされているので、不況によるリストラの心配もなく、安心して働くことができます。そのため、今では学生がなりたい職業の上位に選ばれるほど、とても人気の職種となっています。今では、民間の超一流企業に勤めているといえども、いつ倒産したり、リストラの憂き目にあうかわからない時代です。民間企業に比べれば、役所の仕事は華やかさや面白みには欠けるかもしれませんが、職を失う心配がないという点が、多くの若者に支持されているのです。

また、公務員が人気なのは、就職活動中の学生の間だけではありません。銀行などの金融機関や、消費者金融からも、優良顧客として優遇されているのです。例えば、審査の厳しい住宅ローンなどの借り入れも、役所に勤めている人ならば、簡単に審査を通ることができます。役所勤めの人ならば、定年まで失職するおそれがないので、その分返済が滞るリスクも少なくて済みます。（参考ページはこちら→公務員なら融資審査も即決？）

金融機関にとっては、貸したお金が戻ってこないことが一番困ることです。金融機関は、元金に加えて返済利息をとることで、収益をあげています。ですから、貸付金の元本が回収できないと、それだけ損失を抱えてしまうことになるので、金融機関はどんな手段をつかってでも資金を回収しようと努めます。回収にかかる費用も無視できない額ですので、できれば回収の努力をしなくても、毎月きちんと返済してくれる顧客が、金融機関にとっては最も望ましい存在なのです。（参考ページはこちら→返済に遅れない事は大切です）

しかし、そのような優良顧客は探してもなかなか見つかるものではありません。どんな有名企業で管理職以上の役職についている人であっても、定年まで必ずその地位にいられるという保証はないのです。実際に、一流企業のサラリーマンで、借金がかさんで自己破産に陥ってしまった人も少なくありません。

また、優良企業の経営者であっても、うかつに事業資金を貸し付けるのは考えものです。今は、企業の好況と不況が大きく変動する時代ですので、今期の利益が好調な企業であっても、来期の業績がどうなるかは誰にもわからないのです。本来ならば、こうした状況でも企業の成長性を適切に判断して、必要な融資を行うのがプロの金融業者の腕の見せ所なのですが、現在のようにグローバル経済が発達した世の中では、いつどのような理由で経済情勢が変転するかは誰にも予測がつきません。

プロのアナリストでも経済情勢の予測が外れることは往々にしてあることです。また、各国政府の経済政策も混乱を極めており、どの国も必ず有効な政策というものを見いだせない状況が続いています。このような状況下では、プロの金融業者であっても、企業の資産価値や将来性を適切に判断することは極めて難しいのです。

こうした理由により、金融業者にとって、企業であれ個人であれ、貸し付けを行うのはとても厳しい状況になっています。貸し倒れのリスクを恐れるあまり、貸し付け業務よりも、定期預金や投資信託などの金融商品のセールスに熱心な業者も増えています。しかし、金融業者の本来の業務は、不特定多数の人々から資金を預かって、そのお金を必要とする人々に融資を行って、お金を循環させることです。この本来業務が疎かになってしまうと、金融業者の収益にも大きく影響してしまいます。

ですから、金融業者はリスクを恐れながらも、常に資金の貸付先を探しています。その中で、最良の顧客が政府機関等に勤めている人たちなのです。これらの人々は、その国が崩壊しない限りは身分が安泰なので、どの金融機関も率先してローンの提案を行っています。

しかし、安定した収入が得られることが最大のメリットである公務員にとって、ローンを申し込む必要性があるのでしょうか。毎月の給料やボーナスが保証されているので、月々の生活費はその中で十分にまかなうことができますし、余剰資金を貯金に回すことも可能です。一見すると、金融業者からの借り入れを必要とする理由はどこにもないように思われます。

彼らが資金を必要とする場合の多くは、不動産取得に伴うローンを必要とする場合です。実は、公的機関で働いている人の間では、マイホームの購入はもちろんですが、不動産投資がひそかに人気を集めているのです。公務員には職務専念義務がありますので、本業以外の副業は禁止されています。しかし、副業禁止規定の数少ない例外の一つが、不動産投資なのです。

不動産投資のメリットは、物件を建てて入居者が決まってしまえば、後は何もしなくても毎月家賃収入が入ってくることにあります。こうした収入は、労働によるものではなく、資産活用の結果得られる利益と見なされるので、副業禁止規定には抵触しないのです。公の場で働く人たちとはいえ、誰でも収入が多い方が良いに決まっていますから、これらの人々はアパートやマンション経営などにより、本業以外の収入を得ているケースが少なくありません。

しかし、不動産投資には、建築費用が家賃収入を上回って、損失を被ってしまうというリスクがあります。特に、空き室が多い物件は要注意です。常に満室となることを想定して生活設計を建ててしまうと、収支計画が狂ってしまい、毎月のローン返済に支障をきたしてしまう場合があります。このような場合には、消費者金融からの借り入れを利用して、赤字を補てんすることができます。

特に、人事異動の季節である春先から初夏にかけては、借り入れを申し込む人の数が多くなります。人事異動により、これまで物件を利用していた借り主が退去し、新たな入居者が決まらないと、その間の家賃収入が途絶えてしまうからです。ローンの返済が滞ってしまうほどに空き室率が上昇してしまうような場合には、消費者金融からお金を借り入れることで、急場をしのぐことが可能となります。

また、不動産には定期的な修繕などのメンテナンス費用も発生します。これらの費用は、定期的に生じるものもあれば、突発的に必要性が生じるものもあります。そのような場合に、資金の余裕がないからといってメンテナンスを怠ってしまうと、入居者の不満が募って別の物件に引っ越されてしまう可能性もあります。

ですから、部屋の稼働率を高めるには、常に入居者の満足度を高めるような努力をしなければならないのです。一定の家賃収入を確保するためには、それなりの設備投資を覚悟しなければなりません。しかし、手元資金の余裕がなくても、消費者金融を利用すれば、必要な時に必要なメンテナンスやリノベーションを実施することができるのです。

また、公務員の中には、意外にギャンブルが好きな人が多いです。職場では常にまじめで正確無比な仕事ぶりを要求されるので、その反動で、仕事が終わった後では開放感にひたって競馬やパチンコなどを楽しんでストレス発散をする人はとても多いのです。こうした娯楽は、当たった時には良いお小遣い稼ぎになりますが、大きく外してしまうと、お小遣いでは補てんできないほど損をしてしまうことがあります。

しかし、損をしてしまった場合でも、家族の人に事情を話すのは気が進まない人も多いでしょう。家族の人は、往々にして仕事のストレスや、娯楽によるストレス発散の必要性に対する理解が欠けているからです。ですから、このような少額のお金の補てんとして、頻繁に消費者金融を利用している人は決して少なくありません。多くの場合は、次の給料やボーナスが入れば返済できるほどの金額ですし、今の時代はスマートフォンやパソコンから借り入れを申し込めば、すぐに必要資金が振り込まれるので、次の給料までの急場しのぎに金融業者を活用することができます。

即日融資が必要な場合でも、身分がしっかりしている人であればすぐに審査が通るので、お金が足りないからといって焦る心配はありません。堅実な仕事についている人は、お金の借り方でも堅実性を求めることができるのです。