彼氏が高級マンションに引っ越したのですが、引っ越してすぐに胃潰瘍になり入院することになりました。入院が長引けばその間、マンションの家賃を払えないので、わたしが肩代わりして払っていかなければなりません。そこで彼氏の担当医にどの位の入院が必要なのか聞くと、1ヵ月程度と言われましたので、ちょっと安心したのですが、よくよく考えると彼氏の会社は日給月給なので、休んだ分のお給料は出ないことを考えると、貯金も無い彼氏の面倒を見ないわけにはいきません。そこでマンションの家賃1ヵ月ないし2か月分の合計を割り出すと、30万円である事が分かりました。
わたしは図書館でアルバイトをしているのですが、月給10万円にも満たない状態なので、アルバイトを掛け持ちでやっていかないと、30万円もの大金を稼ぐことはできません。そこで思ったのですが、キャッシングやカードローンであれば、担保も保証人もいらないのでサービス内容を、調べてみることにしました。そのことを彼氏に言うと、入院していても借りれるのか分かれば自分で借りると言い出しました。今まで金融機関からお金を借りた経験がないので、分からないのですが、確か消費者金融の利子って29%ぐらいだったような気もしますし、もし取立てが病院に来て、暴力でも振られたら大変です。銀行から借りるのが一番だとは思うのですが、簡単に借りれるものなのでしょうか。
(⇒融資審査基準の真実)
消費者金融の金利は上限が15~20%まで引き下げられました
銀行は金利も低く安心した借り入れが可能になるばかりでなく、総量規制(借り入れできる金額が年収の3分の1まで)もかからないので、借り入れ限度額の幅が広がります。ただ総量規制は借り過ぎ、貸し過ぎを防ぐためのブレーキをなしているとも言えますし、消費者金融自体厳しい取り立てはありません。
消費者金融などの貸金業者は、貸金業取扱主任者という監督ポストを設置する事が義務付けられていたり、貸金業協会に登録申請して、定期的に手数料を支払わなければ営業する事はできないので、貸金業法という適切な法の管理下にあるため、平成22年以降は金利も上限が29%から15~20%に引き下げられ、取立てに関しても夜間自宅に訪問したり、罵声を吐いて脅すなどの行為は違法なので、重く罰せられます。
大手だけに留まらず、ネットで即日融資可能という消費者金融が増えてきており、銀行に比べると金利は高くつくものの、口座振替で返済できたり女性専用のコースを設けるなどのサービスが充実しているので、安心して借り入れする事ができます。
ただ問題は、貸金業登録をしないで営業する悪徳業者の存在です。ダイレクトメールで好条件のローンの勧誘をして、客集めをする業者があるので、怪しいと思ったら正規の消費者金融であるのか確認する事をお勧めします。金融庁や貸金業協会のホームページで悪徳業者を会社名で検索できるシステムがありますので、貸金業登録番号の有無も確認すれば確実です。
【参考ページ】
アルバイトでも融資審査って通る?
消費者金融や銀行から借りた場合の利子と金利
消費者金融であれ銀行であれ、お金を借りた場合には利子を支払わなければなりません。これは言うまでもないことですが、その金額は年間の借入金額に対する割合で表示されるのが一般的です。この割合のことを年率、あるいは金利と呼ぶことが多いです。それぞれの言葉は厳密には異なるのですが、借入をするときには金利と呼んでおいて問題はありません。実質年率と書かれていることもありますが、同じ意味と考えられます。
ですから、利子の金額を考えるときには金利を考えた方が分かりやすいです。この金利についてですが、これはどのようにして決まっているのでしょうか。大手の銀行の場合、極度額によって金利が変わることが多いです。つまり、極度額が大きくなれば金利は低くなり、極度額が小さくなれば金利が高くなるという傾向があります。メガバンクなどはこのような制度をとっています。
極度額と金利との関係は、メガバンクの商品を見れば分かりやすいのですが、ほかのサービスでも同じような傾向が見て取れます。では、なぜ極度額と金利とは関連があるのでしょうか。この二つの間には、信用力が関わっています。
信用力というと、あまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか。金融業界にいる人ならよく聞く言葉なのですが、一般的な人が使う「信用」という言葉とは少し意味合いが違います。信用力とは、お金を貸したときにきちんと返済できる能力のことを指します。信用してお金を貸すことができるかどうかを表すと考えれば、このような呼ばれ方がしている意味もわかるでしょう。
(⇒融資において重要となる信用)
たとえば、フリーターとして生活をしていて、働く時期もあれば遊びほうけている時期もあるという人を考えてみましょう。この人の収入は安定しているとはいえないでしょう。お金を貸して、毎月2万円ずつ返済してくださいと言って貸し付けたいと思うでしょうか。貸し付けても返済されない可能性が高いと考えるのが普通です。働いていない時期には、おそらく返済できないでしょうから。
このような人は、信用力が低いと表現することができます。逆に、国家公務員として働いていて、解雇されることはまずないという人がいたとしたら、この人ならお金を貸し付けてもきちんと返済していくことができると判断されます。このような人は信用力が高いと表現されるのです。
信用力が著しく低い人の場合、金融機関は審査で落とすのが普通です。たとえば、過去にお金を借りたにもかかわらず返済をせずにそのままにしているような人の場合、金融機関は貸し付けるべきではないでしょう。信用力が低すぎる人に対しては、貸付をしたくないと考えるのが普通なのです。
では、審査に通るくらいの信用力のある人が二人いたとします。片方はもう一方よりも信用力が高いとしましょう。このとき、金融機関はどちらに貸し付けたいと考えるでしょうか。普通に考えれば、信用力の高い方に貸し付けた方が良いと考えるかもしれません。しかし、実はそうではないのです。どちらに貸し付けた方が良いのかというのは、一概には判断ができません。
信用力の高い人に貸し付けた方が良いと考えるのは、返済されなくなる可能性が低いからだと考えるからでしょう。確かにその通りです。ですから、個人的に貸し付けるのなら信用力の高い人に貸し付けた方が良いのですが、企業の場合にはそうはいきません。信用力の高い人がお金を借りたいと言ったときに、このような人に対しては多くの金融機関が貸し付けたいと考えます。
そうなると、金融機関の間で競争が起こるでしょう。借りる人としては、できれば金利の低い方から借りたいと考えるでしょうから、金融機関は金利の引き下げ競争をすることになります。これが市場の原理として働くために、一定の傾向が生じるわけです。その傾向とは、信用力の高い人に対しては低金利で貸し付け、信用力の低い人に対しては高金利で貸し付けるというものです。
金融機関としては、信用力の高い人に対して貸し付ければ返済されなくなる危険性を減らすことができるのですが、金利が低いために得られる収入は小さくなります。高い金利を設定して多くの収入を得ようと思えば、信用力の低い人に貸し付けなければならず、そのために返済されなくなる危険性が高まってしまいます。ですから、どちらに貸し付けても、どちらにも長所と短所があるわけです。
かつては、銀行は低金利で審査が厳しいと言われることがありました。その理由は、信用力の低い人に貸し付けるだけの技術がなかったからです。元々は住宅ローンなどのように、信用力の高い人に対する融資ばかりを行っていましたから、信用力の低い人に対する貸付はずっと行われず、そのために貸し付けるだけの技術を獲得することができなかったのです。
信用力の低い人に貸し付けることによって、返済されなくなる危険性は高くなります。下手に貸し付けてしまうと、貸し倒れによる損失が膨らんで経営が危ぶまれる事態にもなりかねません。また、預金を取り扱っている金融機関であることからも、あまり大きなリスクをとるわけにはいかないのです。このようなことから、かつては信用力の低い人に対して貸付を行っていませんでした。
信用力の低い人に対して貸付をしないと言うことは、信用力の低い人は審査で落とすと言うことを意味します。そのために、審査は厳しいと言われるようになったのです。消費者金融はその逆です。もともと信用力の低い人に対しての貸付を行っていました。
最近になって銀行がカードローンのサービスを提供し始めたのは、信用力の低い人に対しても貸付を行うだけの仕組みを作ることに成功したからです。成功したと言っても、実際には消費者金融の力を借りているとも考えられます。
信用力の低い人に対して貸付を行えば、高い金利を設定することができます。「高利貸し」というような言葉が使われることもありましたが、これは金利が高いことを意味するわけです。信用力の低い人は、高い金利でしか借りることができないのは、現在も同じだと考えられます。
信用力と金利とは、このような関連性があります。それとともに、信用力と極度額との間にも関連性があります。信用力が高い人に貸し付けた場合、返済されなくなる危険性は小さいのですから、金融機関としてはたくさん借りてもらった方が良いでしょう。たくさん借りてもらった方が利子を多くもらうことができるのですから、収益に貢献できることになります。
信用力の低い人に対して大きな資金を貸し付けるのは非常に危険だといえるでしょう。返済されなくなることもあるわけですから、たくさん貸し付けてしまうと大きな損失を発生させることにもなりかねないのです。元々危険性があるわけですから、その危険性を増大させるべきではないと考えるのは自然なことです。
ですから、信用力の高い人に対しては多く貸し付けることができますが、信用力の低い人に対してはあまり貸し付けられません。これを考えれば、信用力の高い人の極度額は大きく、信用力の低い人の極度額が小さいことはすぐに理解できるでしょう。
信用力と金利には関連があり、信用力と極度額には関係がありますから、信用力を挟んで金利と極度額には関連性があります。信用力の高い人は低金利で借りることができ、極度額は大きくなります。信用力の低い人は金利が高く、極度額が小さくなるのです。極度額によって金利が決められている理由は、このような関係があるからなのです。
このように、金利と極度額には関連性がありますが、その関連性を定めているのはそれぞれの金融機関です。つまり、金融機関によっていくらかのばらつきはあるのが現状です。それを考えれば、いくつかの金融機関を比較して、自分にとって有利なものを選ぶこともできますし、自分のニーズに合うものを選ぶこともできます。よく検討して選ぶのが良いと考えられるのです。