銀行はかたっくるしいのでいやなんですが、普通の消費者金融もイメージが悪くってあんまり借りたくないんですよね。そう思ってたら銀行系の消費者金融っていうのがあるって聞いたので、そこで借りたいと思いました。銀行系消費者金融でおすすめってありますか?
有名どころをご紹介します
最近では銀行と提携している消費者金融がたくさん出てきました。消費者金融のいいところと銀行のいいところの両方を兼ね備えた銀行系の消費者金融。できたらそういうところで借りたい!と思う人も多いのではないでしょうか?でも、「どんな消費者金融が銀行と提携してるの?」と言う疑問もついてきます。そこで、今日は、有名どころの銀行系消費者金融をご紹介。また、こういうとこは銀行系!と言うチェックポイントも併せてご紹介しちゃいます。
(⇒人気になる金融業者の特徴)
まず、有名どころは、30日間無利息キャンペーンで有名なプロミス。ここは三井住友銀行と提携している大手の貸金業者ですね。また、おなじ大手では、アコムは三菱UFJ銀行の系列、レイクは新生銀行です。こうやって見ると、大きな消費者金融は銀行と提携していることが多いですね。銀行と提携したから大きくなっていったのか、有名な消費者金融だったから銀行が目を付けて提携金融会社にしたのか、はたまた両方なのかはわかりませんが、大手の消費者金融はバックに銀行が付いていることが多いようです。
銀行系の消費者金融の大きな特徴は【借入上限額が大きい】ことにあります。普通の消費者金融は、貸金業法で借入する人の年収の3分の1以上の金額の貸し付けを禁止されています。そのため、貸付上限もそれに準じてしまうのです。しかし、銀行系の消費者金融にはその総量規制は関係ありません。銀行系となったその時から、貸金業法ではなく、銀行法に準じることになるのですが、銀行法には貸金業法の総量規制にあたる法律はないからです。そのため、銀行系消費者金融は、消費者金融でありながら、年収の3分の1以上の金額の貸し付けにも応じてくれるのです。
総量規制が関係ないという部分は銀行の長所部分です。その銀行の長所と一緒に、消費者金融の長所も併せ持っているのが銀行系消費者金融。銀行系の消費者金融は利便性にとても優れています。ただの銀行ですと、借入に時間がかかったり、返済窓口に時間制限があったり、返済方法が選べなかったりと不便な面が目立ちます。しかし、銀行系の消費者金融はスピード審査を売りにしていたり、コンビニと提携し、24時間、ATMを使って借り入れや返済ができるなどの利便性に優れています。
このように、銀行系消費者金融は銀行と消費者金融の良いところを併せ持ち、利用者にとって、より利用しやすいものとなっているのです。そのため、ただの消費者金融やただの銀行で借入するよりも銀行系の消費者金融で借入したい!と言う人が増えています。銀行系消費者金融はこれからの貸金業界を引っ張っていく存在になりそうですね。
(⇒審査難易度は手頃なの?)
消費者金融の系列銀行は資本関係で変化する
ある銀行の系列に入っていたものが、あるときから別の銀行の系列に入ると言ったことは、消費者金融業界ではよくあることです。目につくものは限られているようですが、裏では系列の変化はよく起こっています。これは金融業界が変化しつつあることを意味していると考えられるのです。(参考ページはこちら→銀行と消費者金融の関係は深い)
よく知られた例を挙げてみると、プロミスがあります。プロミスは、かつては三菱UFJ銀行グループと書かれていました。しかし、最近になって三井住友銀行グループと変わっています。広告や看板を見て気づいた人も多いでしょう。三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、日本の銀行で最も大規模なものの二つだといえるでしょう。この銀行の間で系列が変わったのです。
では、なぜこのようになったのでしょうか。その背景には銀行がカードローン事業に参入したかったことが最も大きく影響しています。銀行はカードローン事業に参入するために、消費者金融大手を買収しようと試みていました。買収する前から、業務提携を行っていたものもあります。カードローン事業に進出するために業務提携を進めていたのですが、金融危機の時代に資本を注入するようになるのです。
このような状況で、銀行同士が消費者金融を取り合うという構図になりました。ただ、その中で廃業したものもあります。資本注入が行われたのは消費者金融の財務基盤が揺らいだからです。銀行の資金調達を得ることのできた消費者金融は系列会社として生き残ったのですが、それができなかったものは廃業したり、あるいは事業再生ADRとして再建されたりしたのです。
ですから、銀行が買収したと言っても、消費者金融側にとっては生き残るために必要なことだったといえるでしょう。消費者金融の系列銀行が変わったものはいくつかありますが、プロミスは大きな変化だったといえるでしょう。プロミスは、もともとはUFJグループの企業でした。
UFJグループは、現在はMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)に統合されていますから、MUFGの系列だったと考えられます。その後、プロミスはSMFG(三井住友フィナンシャルグループ)に買い取られます。SMFG側が株式を取得して子会社化したのです。
MUFG側は大手のプロミスを手放したわけですが、この理由はプロミスが不要になったからだと考えられます。MUFGの系列には消費者金融大手のアコムがあります。ほかにもいろいろな消費者金融を抱えていましたが、アコムに統合して、アコムがその中心的な役割を果たすようになったのです。たとえば、三菱UFJ銀行のカードローンはアコムが債務保証をしていることからもわかるでしょう。
プロミスを持つことによるメリットは、プロミスというブランドを手に入れられることでしょう。しかし、すでにアコムというブランドのあるMUFGにとっては、これは不要だったとも考えられます。そのために、SMFGへの売却に応じたのだと考えられます。もちろんですが、そのためには大きな資金が動いていると考えられます。
プロミスがMUFGからSMFGへと変わったことによって、もちろんプロミスの子会社も系列が変わりました。これも多くの人が目にしていたのだと考えられますが、広告や看板が変わったという現象が起こります。
系列銀行が大きく変化したものとしてはレイクがあります。レイクは消費者金融大手の一角として日本全国でサービスを展開していました。このレイクは、メインバンクとして三井信託銀行を用いていましたが、経営が悪化したときにはこの銀行の管理下に置かれるようになります。
その後、GEがレイクを買収して事業を受け継ぎます。レイクというブランド名は残りましたが、社名は何度かの変更を経てGEコンシューマーファイナンス株式会社となるのです。このようにして、外資系の企業としてレイクは変化を遂げていきます。数少ない外資系消費者金融として経営を行っていましたが、その後、新生銀行がGEから買収し、レイクは新生フィナンシャル株式会社となるのです。
ですから、過去の会社としてのレイクは、現在は新生フィナンシャルであって、レイクという名前はブランド名となっています。新生フィナンシャルは、レイクではなくなっていて、レイクというブランドは親会社の新生銀行のサービス名となっています。カードローンとしては、新生銀行カードローンレイクという長い名前になっているのです。
新生フィナンシャルは消費者金融ですから、独自に融資の業務も行っています。かつてはレイクというブランドのカードローンのサービスを提供していましたが、レイクブランドは新生銀行のものとなったために、新生フィナンシャルはレイクブランドを使わなくなりました。そして、現在、新生フィナンシャルカードローンとしてサービスを続けています。
系列の消費者金融は、親会社やグループ会社の銀行の債務保証を行うことによって利益を得られるようになりました。たとえば、アコムは三菱UFJ銀行の保証業務を行っていますし、SMBCコンシューマーファイナンスは三井住友銀行の保証業務を行っています。
系列銀行の保証業務を行うのは当然のことだともいえるでしょう。むしろそのために銀行は買収したのですから、これが最も大きい目的であったと考えられるのです。しかし、保証業務は系列銀行にとどまりません。系列以外の銀行の保証を引き受けることもあるのです。
子会社として消費者金融を持っているのは、かなり規模の大きいいくつかの銀行だけです。規模の小さい地銀などは、自社で子会社として消費者金融を持つことはできず、そのために別グループの消費者金融を利用しなければなりません。たとえば、アコムはMUFGですが、セブン銀行や北海道銀行、伊予銀行、長崎銀行など、ネット銀行や地方銀行などの債務保証を行っています。
新生フィナンシャルは、親会社の新生銀行だけではなくて、東和銀行やトマト銀行などの地方銀行の債務保証を引き受けています。このようにして、消費者金融は直接的に貸し付ける業務だけではなく、銀行の保証を行うという形で収益を拡大させているといえるでしょう。
系列については保証の関係があるということから、申し込みをすればすぐにわかります。たとえば、三菱UFJ銀行のカードローンにはバンクイックがありますが、このバンクイックを利用するためにはアコムの保証を受けなければなりません。銀行側も審査を行うのですが、アコムも保証を行うための審査を行います。利用できない理由の多くがアコムの審査に落ちるからだと考えられるのです。
同じように、三井住友カードローンの場合にはSMBCコンシューマーファイナンスの審査を受けなければならないのですから、銀行の審査は、実際には消費者金融が行っているといっても良いのです。なお、すべての銀行がカードローン保証会社として消費者金融を利用しているわけではありません。みずほ銀行の場合には、保証会社として信販会社を用いてカードローンのサービスを提供しています。