日本一ゆるい消費者金融を探すためにはいくつかの基礎知識が必要です。まず知っておかなければならないのは金利と審査の関係です。結論を申し上げると、審査がゆるければ金利が高いというのが一般的な傾向です。たとえば、4％台の金利で借りることのできるサービスはいくつかありますが、これらを利用するにはかなり厳しい審査に通過しなければなりません。逆に、10％を超えるような高金利のサービスなら、審査はゆるいです。（参考ページはこちら→緩い金融業者の見分け方）

では、金利と審査はなぜ関係があるのでしょうか。これは消費者金融の収益と損失とを考えればすぐにわかるでしょう。細かい費用はかからないものとして考えることにすれば、消費者金融の収益とは利息収入です。お金を貸し付けて利息を得れば、それが収益につながります。損失とは貸し倒れが主なものです。つまり、貸し付けたにもかかわらず返済されなければ損失につながるのです。

もしも100万円を貸し付けて、そしてそれが貸し倒れになった場合を考えて見ましょう。お金を借りる人のすべてがきちんと返済できるわけではなくて、その一部の人は何らかの理由によって返済ができなくなることもあります。統計的に見れば、その割合はある程度は計算することができます。100万円が貸し倒れになればそれが損失になるわけですから、利息収入として最低でも100万円は得なければなりません。

ここで、10人に1万円ずつ貸し付けたとしましょう。もしも全員がきちんと返済をすれば問題はないのですが、もしもこのうちの2人が返済できなくなったとします。そうすると、2万円の損失になります。この2万円はほかの8人から利息として回収すればトントンです。つまり、残りの8人は1万2500円を支払えば、赤字にはなりません。この場合、利息は2500円となるのです。

しかし、返済ができない人がもっと増えてくるとどうなるでしょうか。仮に半分の人が返済できなくなったとします。つまり、5人が返済できなくなるわけです。そうすると、5万円の損失になるわけですから、残りの5人にこれを負担してもらわないと経営が成り立ちません。残りの5人は2万円ずつ支払えばよいのです。この場合、利息は1万円となります。

かなり極端な例を挙げましたが、ここからわかることは、貸し倒れが増えたとしても、利息を大きくすれば経営は成り立つことがわかります。実際にはいろいろな費用がかかりますし、また国債の金利や物価などいろいろなことを考えなければなりませんが、貸し倒れが増えれば利息を上げればよいということはわかってもらえたでしょう。

審査は貸し倒れが起こらないようにするためのものです。ですから、審査を厳しくすると貸し倒れが減り、審査が甘くすると貸し倒れが増えます。その状況で経営を成り立たせるためには、審査が厳しければ金利は低く設定でき、審査を甘くすると金利は高く設定せざるを得ません。（参考ページはこちら→低金利で借りるのは簡単では無い＿）

ここ最近では消費者金融もデータに基づいてさまざまな統計処理を行ってますから、審査と金利の関係はかなり正確なものとなってきています。それを考えれば、日本一ゆるい消費者金融を探すためには、金利の高いものを探せばよいということがわかります。金利の高い消費者金融ほど審査がゆるいという傾向があるのです。

ただし、金利は青天井ではなくて、上限が定められているという点に注意しなければなりません。いくらでも高くできるのではないのです。法律によって制限がかけられていますから、その数値についても把握しておく必要があります。

その上限は金額によって異なっています。借りる金額が10万円までなら20％が上限金利、10万円から100万円なら18％が上限金利、100万円より大きくなれば15％が上限金利となっています。上限が定められているわけですから、これを超えて貸し付ければそれは違法行為となります。いわゆる闇金と呼ばれる業者は、この上限を超えて貸し付けることもあります。このような業者からは借りないようにしましょう。

金利は高いほうが審査がゆるいのですから、たとえば5万円だけ借りたいといったときに20％で貸してくれる業者があれば、かなりゆるいといえるでしょう。いろいろな業者のウェブサイトを見れば金利についても記載されています。ここで金利が「20%」となっていれば、かなりゆるいと考えられます。ほかにも、「15％から20％」となっていても同じようなものだと考えられます。

このようにして判断をするのはひとつの方法です。具体的には、大手よりも中小の業者のほうがゆるい傾向はあります。大手といえば、銀行の傘下に入っているような業者で、テレビCMなどを行っている業者だと考えればよいでしょう。全国展開をしていたり、ネットでサービスを展開していたりと、規模を広げてサービスを提供しています。

中小の消費者金融は全国規模ではなくて、一定の地域のみで経営を行っていることが多いです。たとえば大阪に数店舗だけを持っているとか、あるいは関東圏に数十箇所のATMを設置しているといった形で、地域限定でサービスを提供していることが多いです。

中小の消費者金融といっても、最近ではインターネット上でサービスを展開しているものも多くありますから、たとえば大阪にしか店舗を持たない消費者金融であっても、全国から借りることのできるケースもあります。同じ地域でずっと生活をしていると気づきにくいものなのですが、特定の地域だけで営業している消費者金融は意外と多くあるものです。これらを狙っていくとゆるい消費者金融に出会えるでしょう。

ゆるいことはメリットなのですが、すでに述べたように金利が高いというデメリットがあります。金利が高いということは、つまり多くの利息を支払わなければならないことを意味します。ただ、利息の金額を小さくする方法についてもきちんと把握しておく必要はあるでしょう。利息を小さくできればそれに超したことはありません。

最近の消費者金融の多くは、約束した日よりも早く返済することができるうようなシステムを持っています。たとえば、毎月返済していくという約束をしていたとしても、まとまったお金が入ればそれで完済できるケースもあります。早く返済をした場合、その利息については日割り計算されるのが普通です。たとえば、3日後に返済をすれば3日分の利息しかかからないわけですから、その金額は非常に小さいといえるでしょう。

つまり、金利が高い消費者金融からお金を借りた場合、できるだけ早く返済をすればデメリットは小さくなります。3日後に給料が入るのなら、3日分の利息だけを支払えばよいわけです。このようにうまく利息を減らしていくことで、金利が高いというデメリットを小さくすることができます。

審査がゆるい消費者金融のデメリットはほかにもいくつかあります。そのひとつが極度額です。つまり、借りることのできる金額です。新がゆるければ、極度額は小さい傾向があります。たとえば、ほとんど審査が行われないようなケースもあるのですが、借りることのできる金額は数万円くらいということもあります。ですから、あまりにも審査がゆるいと、必要なだけのお金を借りられないこともあるのです。

注意しておかなければならないのが闇金融や悪徳業者です。最近では数は減ってきているとも言われていますが、消費者金融の中には法律を守らないものもあるようです。たとえば、手数料などの形で最初にいくらか支払わなければならないようなものもあるようで、実際に金利を計算してみると法律の上限を超えてしまうといった違法な行為を行っている業者がないとはいえません。

審査がゆるくて誰でも借りられるような業者を探していると、闇金融から借りてしまったということになってしまうかもしれませんから、条件が良すぎる業者については特に注意しておかなければなりません。