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銀行のローン返済に消費者金融からのキャッシングを利用できる?

銀行のローン返済に困っています。消費者金融からキャッシングしてもらって銀行ローンの返済に充てるという方法は可能なのですか?

キャッシング可能ですが、決してお薦めできる方法ではありません

銀行のローンのメリットは何といっても金利が低く抑えられていることでしょう。金利4.0%?14.5%といった年利の設定は銀行のカードローンならではなのです。最低金利4.0%にもなれば、100万円を1ヶ月間借りたとしても、支払利息はたったの3,287円に過ぎません。このような低金利でキャッシングしようとすることは消費者金融業者では無理に違いないのです。

しかし、消費者金融のキャッシングのメリットがないということにはなりません。消費者金融業者はそもそもが生活資金の融資を目的とした事業ですから、利用者の状況をよく理解してくれています。窓口の受付対応もノウハウ教育が行き届いているということができます。申込みに際して不明な点等があれば電話一本で応えてもらうことができるのです。必要になってから申込んでも間に合わせてくれることが期待できるのです。

残念ですが消費者金融が設定できる金利は銀行ほど低くなることはできません。それは消費者金融業者のキャッシングが少額のものが前提になっており、ローン期間も比較的短期間であることを想定しているからです。ですから、消費者金融業界では金利よりも他に別の要素を厚くすることでサービスを展開していると言えます。ローンシミュレータの提供をはじめ、全国対応などのサービスの展開を続けているのです。

そのような金利の計算方式には大きく、単利計算と複利計算とがあります。単利計算とは元金に金利を掛けて計算することで利息を計算することだと考えられます。このことは複利計算と何も変わるところはありません。しかし、複利計算でローンを利用すると簡単に返済支払に行き詰まるということになってしまいます。それは知らない間に返済支払の額がふくれあがっていってしまうのです。

複利計算とは単利計算によって計算された利息を元本に取り込んでいく計算方式です。ですから返済しなければならない元本がどんどんと大きくなり、それに伴って支払利息もふくれあがっていくという仕掛けになっているのです。ですからローンを利用する際にはこの複利計算による返済を避けなければならないということになるのはおわかりいただけるでしょうか。

日本で提供されているローンは基本的に複利計算に基づいています。しかし、大切なことは複利計算に基づいていますが、複利計算による問題が生じないように設計されているということです。つまり契約通りに計画返済をしている限りは、利息が元本に組込まれて複利計算が実施されることはないのです。この返済方法によって複利計算に基づきつつ、単利と同等のローン利用を可能にしているのです。

しかし、銀行のローン支払の金額の中には当然ですが期間分の利息を含んでいます。支払金額をキャッシングすると、そこに含まれているはずの利息を新たな元本にするということです。その後、支払のためのキャッシング元本は利息を発生し続けることになります。これは自分の手で複利計算によるローンを実現していることと同じことです。

消費者金融業者からのキャッシングはフリーローンの一つですから使途を特定していません。もちろん銀行ローンの返済に充てることは可能になっています。しかし、この方法で返済したとしても、これでは返済したことにはなりません。むしろ債務元本を増大させたに過ぎないのです。

銀行ローンと消費者金融を使い分けて便利な生活を

みなさんはローンを組んだ経験はありますでしょうか。ひとくくりに言ってもさまざまな種類のものがあります。住宅購入のためのもの、車を購入するためのもの、結婚式のために利用するもの、進学の学費として使用されるものなど、用途によってさまざまな種類の商品やサービスが展開されており、その利用者の状況に応じて一つを選択して申し込みを行うことになります。すでに借り入れを行っているからといって別のものが借りられないということはなく、きちんと審査に通れば2つの借り入れを同時に行うことも十分可能です。特に住宅関係は金額が大きなものが多いので、何十年にもわたって返済しなければなりません。ですから、その途中に別の要件でお金が必要になっても返済可能とみなされれば問題なく借りることができるのです。

住宅購入のためのローンは金額が大きい分返済方法もとりえる幅が広く設定されています。返済期間は申し込み人の年齢にもよりますがたいてい最大35年間、420回の返済が設定可能です。もちろんそれよりも短く設定することもできますので、収入が多いのであれば短期間で返済してしまったほうが利息の賦課の関係上、総支払額は少なくすることができます。また、金利に関しても多数の中から選ぶことができ、市場金利の変動によって金利が変わる変動金利や、2年、3年といった比較的短期の固定金利、5年や10年といった中期の固定金利もあれば、20年、30年といった長期の固定金利、そして全期間固定金利も存在しています。

見た目の金利は変動金利が一番安く、長い期間の固定金利になればなるほど高い金利になっています。これは銀行側のリスクを減らすためでして、変動金利であれば市場金利がどれだけ上がってもそれに応じて貸出金利も上げることができるので、どのような状況下においても銀行の利益はなくなりません。しかし固定金利になるとその期間内に市場金利が上昇しても貸し出し金利に変更はないため、大幅に上がると銀行のとりえる利ザヤがなくなってしまいます。そのため、銀行は長い固定期間になればなるほど金利を高く設定して、将来的に利益がなくなるリスクを減らしているのです。

また、途中で繰り上げ返済を行うこともできます。金額は借り入れた金融機関によって異なりますが、少額からでも可能なところや100万円以上でないと返済できないところなどそれぞれの金融機関にあらかじめ確認しておきましょう。繰り上げ返済を行った場合は、その後の返済への影響が2種類のうちから選択できます。まずは繰り上げ返済をした金額を単純に毎月の返済何回分として計算し、最終返済月をそれだけ早める方法と、繰り上げ返済した後の額で再度計算をし直し、最終返済月自体は変えずに毎月の返済額を軽減する方法です。どちらを選んでも構いませんが、少額を繰り上げ返済しても毎月の支払金額が大きく変化することはありませんので、借入期間を短縮する方法を選択する方のほうが多いように見受けられます。

それに比べて、車や結婚式、学費などのためのローンは金利の選択があるものは少なく、選べるのは借入金額と返済期間のみというパターンが主だったものになります。それは比較的短期間ですべての返済が終わるものがほとんどであり、10年を超える期間になってしまうことはまずない商品だからです。利用者のニーズに関しても特に金利を選択したいというニーズも多くはありませんので、基本的には決まった金利で貸し出しを行うことになっています。こちらに関しても繰り上げ返済は可能ですが、100万円単位の金額を繰り上げ返済するとそもそもすべて返し終わってしまうことも多いので、全額繰り上げ返済という形で貯蓄がたまったらすべて一括で返済する、という方も多いようです。

これらはすべて借入時に月にいくら返済するということが決まっており、返済予定表なども貰うことができますので、今現在いくらの残債務が残っているのかをすぐに確認することができます。また、繰り上げ返済を行った場合や金利が変更になった場合などもまた、新しい返済予定表がおそらくご自宅に郵送で届くことになりますので、最新の情報を常に手元に置いておくことができるのです。

それに対し、消費者金融の場合は高額の借り入れは原則として行いません。少額の、それも5万円などのかなり小さい金額から多くても100万円前後というところが多いでしょうか、ですので大きな買い物の際に利用するということはまずありません。手元にたまたまお金が無くなってしまった場合などに利用されるケースが多いようです。また、返済も毎月決められた額を返済するというよりは、手元にお金が入ったら返済する自由返済方式をとっているため、いつでも返済可能です。裏を返せば、きちんと自分で返済しないといつまでも利息が賦課されて雪だるまのように大きくなってしまうこともあり得ますので注意が必要です。

また、金利を選択することはできません。そして表面金利は今まで上げたものの中で最も高く設定されています。しかしながら、そもそも借入額が少額ですので実際に賦課される利息は微々たるものであり、普通に返済をすることができれば負担は少なくて済むでしょう。自由返済ですのでたとえば借りて翌日返済すれば利息は1日分しかかかりません。中には1週間以内であれば無利息で貸し出しを行うサービスを展開している会社もありますので、そのようなところを利用すれば一週間以内に返済すれば元本だけ返済すればよいことになります。利息ゼロでお金が借りられるというサービスは他に類を見ないものと言えるでしょう。

さらに、消費者金融は審査の回答がとてもはやく出ます。近年はインターネットや携帯電話でも申し込むことができるようになりましたが、それらを使用すれば即日回答が出て、その日のうちに融資を受けることもできてしまうのです。ですので、かなり不測の事態においては心強い味方であり、使い勝手の良さと小回りの利くサービス内容は他の商品を圧倒しています。少額の借り入れが必要な場合であれば、まずこのサービスを利用してデメリットはないと言えるかもしれません。

これらを見比べてみると、ローンと消費者金融では使用する側の状況や生活環境によって住み分けができていると言えると思われます。ですから、これらの商品を取り扱う金融業者は同業他社のライバルではなく、むしろお互いをお互いが補完し合っている状態であるとすらいえるでしょう。そのためか、近年では銀行と消費者金融が業務提携して一つのグループとして商品展開を行っているところも多く、利用者にとってより便利に使える金融機関の維持に大変役立っています。

ここまでさまざまなことを述べてきましたが、いずれにせよ大事なことはローンにせよ消費者金融にせよ借りたものをきちんと返済することです。毎月であればきちんと毎月、自由返済であればお金が入ったらすぐにでも、返済をすることで利息の無駄な賦課を抑え、将来の金融事故などのリスクを避けることができるのです。万が一金融事故を起こしてしまったら、それ以降は数年間、最大で10年の間はこれらのサービスを受けることはできなくなってしまいます。お金という形のないものを商品にしているところですので、信用というものがものを言います。

金融機関の信用を自ら落としてしまうことのないように、計画的に返済プランを考えてそれを確実に実行していきましょう。また、安定収入を得ることも大事な要素です。働き方もさまざまですが、アルバイトなどでも一定の収入を得ることができる時代です、きちんと借りた金額を返済できるような収入源は確保しておいて、万が一の事態に陥らないように十分気を付けましょう。(参考ページはこちら→アルバイトだって融資を受けるには十分?

リスクを理解して、便利で豊かな生活を送ることができるように、よく考えて金融機関をうまく使いましょう。

【参考ページ】
銀行と消費者金融では使い勝手が違う?

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